歴代甲子園優勝校等特集

『甲子園優勝校・歴代最強時代特集』早稲田実業野球部の2006年世代

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こんにちは、橘裕司です。

夏の風物詩、甲子園では様々なドラマが毎年生まれますよね。今回は、清宮選手を擁した早稲田実業の最強世代を取り上げてみたいと思います。

早稲田実業の通算成績

早稲田実業は東京都国分市にある私立高校であり、早稲田大学の付属高校になります。成績だけではなく、全国区のスター選手が多いこともあり全国でも屈指の名門校になります。

その早稲田実業の甲子園での通算成績は、春(選抜)・夏(選手権)通算で66勝48敗2分を記録。

選抜の出場回数は21回で歴代8位、選手権の出場回数は29回で歴代4位となっています。なお、選抜での優勝回数は1回(1957年)、選手権での優勝回数は1回(2006年)達成しています。

優勝回数は少ないですが、準優勝やベスト4、ベスト8は複数回あり、強豪であることは間違い有りません。

そんな早稲田実業ですが、最強と思われる年は2006年になります。話題性もありましたが、実力も兼ね備えており、選手権を「優勝するべくして優勝した」チームでした。

では、次項から詳細を説明します。

2006年(平成18年度)の早稲田実業

平成18年度の早稲田実業は、明治神宮大会ではベスト4、選抜では準々決勝で敗れベスト4となっていますが、選手権では優勝、国体では優勝となっており二冠を達成しています。

公式戦での成績は32勝3敗2分となっています。以下に明治神宮大会、選抜、選手権、国体の結果をまとめました。

  • 明治神宮大会
    準々決勝:早稲田実業11-3岐阜城北
    準決勝:早稲田実業3-5駒大苫小牧
  • 春の選抜甲子園
    1回戦:早稲田実業7-0北海道栄
    2回戦:早稲田実業7-7関西(延長15回引き分け)
    2回戦(再試合):早稲田実業4-3関西
    準々決勝:早稲田実業3-13横浜
  • 夏の甲子園選手権大会
    1回戦:早稲田実業13-1鶴崎工
    2回戦:早稲田実業11-2大阪桐蔭
    3回戦:早稲田実業7-1福井商
    準々決勝:早稲田実業5-2日大山形
    準決勝:早稲田実業5-0鹿児島工
    決勝:早稲田実業1-1駒大苫小牧
    決勝(再試合):早稲田実業4-3駒大苫小牧
  • 国体
    準々決勝:早稲田実業1-0福知山成美
    準決勝:早稲田実業4-3静岡商
    決勝:早稲田実業1-0駒大苫小牧

結果を見てみると、ロースコアの接戦が多いことが分かると思います。

打線のチームというよりも、投手力と守備力を中心とした接戦に強いチームでした。また、成績において特徴的なのは、「引き分け再試合が2回」あることと「ライバルの駒大苫小牧の存在」になります。

甲子園の春・夏通算で引き分け2回は唯一になります。またどちらも再試合に勝利を上げていることから特筆する点であると思います。

また、田中将大選手(現ニューヨーク・ヤンキース)擁する駒大苫小牧との関係も無視できません。選抜では敗戦するも、選手権では引き分け再試合に勝利し戦績を五分に。国体でも接戦を繰り広げるも競り勝ち、勝ち越しで高校野球の舞台での対決を終えました。

選んだポイント

早稲田実業の当時エース斎藤選手は、マウンド上での汗をハンカチで拭う姿から「ハンカチ王子」と呼ばれ、そのルックスもあり成績以上に話題性先行のチームの印象がありますが、実際は投手力を中心に、良くまとまった総合力の高いチームでした。

攻撃面では、大量得点は少ないものの、得点力は十分にあり、守備面では、投手力を中心に堅守で失点が少なく、ロースコアゲームの接戦で競り勝つ試合が多くありました。

また引き分けが2回もあり、粘り強さも兼ね備えているとともに、その2回の再試合で勝利を上げていることから、土壇場に強いチームでもありました。

また、「成績」の項で説明しましたが、駒大苫小牧とは全国で3回対戦しており、その全てが接戦になっています。

特に選手権では、当時の駒大苫小牧は3連覇がかかっており、2年生時からエースだった田中選手を擁しており優勝候補の筆頭でした。

その駒大苫小牧を相手に通算では2勝1敗1分を記録しており、かつ選手権決勝は決勝では史上初の引き分け再試合となり、話題にもなりましたし、「伝説の決勝戦」と言っても良いと思います。

なおこの決勝戦ではエース斎藤選手が計24イニングを一人で投げ抜き勝利を挙げています。こういった試合で勝利挙げるところも、総合力が高く土壇場に強いチームの証明だと思います。

輩出したプロ野球選手

高卒でプロ入りした選手はなく、プロ入りしたのは大学を経由した斎藤選手のみになります。これは、高校卒業後に大半の選手が野球から離れてしまったことが理由のようですが、「甲子園優勝」を目標に野球を続けていた選手達が、目標を達成し「燃え尽き症候群」になってしまったことが原因のようです。

  •  斎藤佑樹:北海道日本ハムファイターズ(2010年ドラフト1位〜)
    甲子園時の守備位置・背番号:投手・1番

 

まとめ

今回2006年の早稲田実業を紹介させて頂きました。一般的には「ハンカチ王子がいた年」といった方が良いかもしれませんが、2006年は投手力を中心に総合力が高いチームだったことが分かって頂けたかと思います。

なお斎藤選手と田中選手の年代は「ハンカチ世代」と呼ばれ、現在では各球団の主力として活躍している選手が多くいます。

高卒では、光星学院出身の坂本勇人選手(現・読売ジャイアンツ)、PL学園出身の前田健太選手(現・ロサンゼルス・ドジャース)等がいますし、大卒では、広島商業出身の柳田悠岐選手(現・福岡ソフトバンクホークス)や横浜創学館出身の秋山翔吾選手(現・埼玉西武ライオンズ)等がいます。いかに充実した世代であったか分かるかと思いますが、その世代の頂点に立ったのが2006年の早稲田実業でした。

最近では清宮選手が在籍していたことも話題になりました。清宮選手は、1軍で安打も打点も記録しており、今後の活躍に期待できますし、要注目だと思います。

最後に、2006年早稲田実業唯一のプロ野球選手、斎藤選手ですが、近年では成績が伸び悩んでいます。

高校時代を知っているファンとしては、どうしても斎藤選手に期待してしまいます。今後も応援しつつ、復活に期待してまとめとさせて頂きます。

本記事が早稲田実業への興味に繋がると幸いです。


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