プロ野球・メジャーリーグ

プロ野球のトレードとは?2018年の結果とメジャーリーグとのルール・文化の違いを解説

プロ野球のトレードとは?2018年の結果とメジャーリーグとのルール・文化の違いを解説

プロ野球における選手の移籍は、

  • 国内・海外FA(フリーエージェント)
  • その人的補償、
  • ポスティングシステム(海外球団のみ)、
  • 自由契約、
  • トレード

となります。

本記事ではその中でも「トレード」について記事を作成しました。

トレードの意味やメリット、

過去の事件やメジャーリーグとの考え方の違いについて説明しています。

では、次項より説明します。

プロ野球のトレードとは

野球におけるトレードとは、

複数の球団がお互いの所属選手の保有権を交換、

もしくは保有権と金銭を交換(金銭トレード)することが一般的です。

なお後述しますが、保有権を無償で譲渡することを「無償トレード」、

三球団が絡んだトレードを「三角トレード」といいます。

なおプロ野球ではシーズン途中のトレードは、

移籍後の成績について同一リーグであれば引き継ぎ、

異なるリーグに移籍した場合は0からの再スタートとなっています。

現在、プロ野球におけるトレードのルールは下記の3つです。

  • 各球団は、各年の7月31日まで(2007年以前は各年の6月30日まで)であれば選手を新規に支配下選手登録できる。トレードにより選手を獲得できる期限もこれに従う。(ただし、ウェイバー公示された選手であれば左記期限を過ぎても獲得可能)
  • 三角トレードに新人選手を含むことの禁止。
  • 当該選手がトレード時に一軍登録されている場合は、その選手の出場選手登録を抹消する。通常、選手が出場選手登録を抹消された場合、10日後にならなければその選手を再び出場選手登録できないが、トレードを伴う場合はトレード後に即移籍先の球団で出場選手登録ができる。
    wikipediaから抜粋

トレードのメリット

トレードは選手・球団双方にメリットがあります。

◆選手のメリット

①環境を変えることができる

選手によっては、能力の割に伸び悩んでいるケースや、

球団の雰囲気やコーチとの相性があっていないことから伸び悩んでいるケースもあります。

そういった選手は環境を変えることで飛躍するケースもあります。

近年で言うと、

2016年11月に2対2の交換トレード東京読売ジャイアンツから北海道日本ハムファイターズに移籍した大田泰治選手が当てはまるかと思います。

プロ入り前から注目され、

ドラフト一位で入団した巨人では、

新人で55番背負い、

毎年二軍では成績を残すも一軍では最も多い年で62試合の出場に留まっていました。

ところがトレードの翌年となる2017年には118試合の出場で初の二桁本塁打(15本)をマーク。

2018年も若干出場試合は減らしたものの、

14本の本塁打をマークしチームの重要な戦力になっています。

②必要とされている

トレードをする球団は、補強ポイントを埋めるためであったり、

「欲しい選手がいる」からトレードをしています。

よって、基本的にトレード先の球団では出場機会が多くなります。

そのチャンスを活かせるかどうか選手次第ですが、

トレード元の球団で出場機会が少なかった選手にとって、

メリットであることは間違いありません。

例えば球団(フロント)に冷遇されていると言われ出場機会が減少していた伊藤光選手は、

2018年シーズン途中でオリックス・バファローズから横浜DeNAベイスターズとの2対2のトレードで移籍。

移籍後は正捕手として出場機会を大きく増やしています。

◆球団のメリット

①補強ポイントを埋めることができる

補強ポイントの無い球団はとても珍しいといえます。

シーズンオフでの選手の移籍で発生した穴が埋まらなかったり、

シーズン開幕時は戦力に穴が無かったとしても、

シーズン途中の選手の故障などで穴ができたりします。

そういった場合、

チームとしてはチーム内での新戦力の台頭を待つ猶予がないことがあります。

その際にチーム内で層が厚いポジションの選手であったり、

現時点の戦力でなくても将来性のある選手と引き替えに、

穴を埋めることができる選手を獲得することができます。

②育成の過程をとばすことができる

多くの場合では、選手の育成には資金・時間ともに多く必要になります。

しかしチーム事情によっては、育成をカバーする余力がなかったり、

チームの若返りがスムーズにいかないことがあります。

そういった場合、

ある程度以上の経験と能力をすでに持っている選手をトレードで獲得することで、

育成の過程を飛ばすことができますし、

チームの若返りや選手育成の時間を稼ぐことができます。

しかし若手の有望選手を失うリスクも潜在することに注意が必要です。

2018年のトレード

2018年の2月以降に公示されたトレードは下記の通りです。

思ったより多い印象を筆者は受けました。

また複数人対複数人がオリックスと横浜DeNA間の一件しかないことも意外に感じました。

  • 2018/7/27:松田 遼馬 投手 56 阪神 → 福岡ソフトバンク 42
  • 2018/7/27:飯田 優也 投手 42 福岡ソフトバンク → 阪神 56
  • 2018/7/27:藤岡 貴裕 投手 18  千葉ロッテ →   北海道日本ハム  56
  • 2018/7/27:岡 大海 外野手 18  北海道日本ハム → 千葉ロッテ             39
  • 2018/7/25:美間 優槻 内野手 59 広島東洋 → 福岡ソフトバンク 69
  • 2018/7/25:曽根 海成 内野手 69 福岡ソフトバンク           → 広島東洋 59
  • 2018/7/23:小川 龍也 投手 57 中日 → 埼玉西武 44
  • 2018/7/11:髙城 俊人 捕手 32 横浜DeNA → オリックス 22
  • 2018/7/11:白崎 浩之 内野手 6 横浜DeNA → オリックス 2
  • 2018/7/11:赤間 謙 投手 60 オリックス → 横浜DeNA 49
  • 2018/7/11:伊藤 光 捕手 22 オリックス → 横浜DeNA  29
  • 2018/4/19:市川 友也 捕手 56 北海道日本ハム → 福岡ソフトバンク 30
  • 2018/3/16:榎田 大樹 投手 13 阪神 → 埼玉西武 30
  • 2018/3/16:岡本 洋介 投手 30 埼玉西武 → 阪神 13

メジャーリーグのトレード

日本では主力級の選手のトレードは比較的珍しいと言えますが、

メジャーリーグでは主力級の大型トレードが多く行われています。

これはポストシーズンに出場する可能性のあるチームが、

下位チームから主力選手の引き抜きを行うことが多いことも理由の一つです。

なおメジャーでは制約のないトレード期限が7月31日期限であることから、

駆け込みの大型トレードが多くあり、

これらは「フラッグシップ・ディール」と呼ばれます。

また、下位のチームが主力選手を多数放出することは「ファイヤーセール」と呼びます。

なおメジャーリーグでの大型トレードが日本プロ野球に比べて多い理由としては、

年俸が高額であったり近い将来FAとなる主力選手がトレードの対象となりやすいこともあります。

FAとなると残留でも年俸が大きく上がる可能性が高い上に、

他球団への移籍されてしまうリスクもあります。

それであればトレードをし、

人件費を削減した上で、

金銭や有望な若手を獲得しようとする意識が強いとことも要因だと考えます。

また、

メジャーリーグでは日本プロ野球では珍しい三角トレードも多く行われています。

三角トレードとは、三球団が絡んだトレードのことですが、

メジャーリーグでは主力級がトレードの対象となることもあることから、

主力級が欲しいチームが適切な交換対象を用意できない場合、

間にもう一球団噛ませることがあります。

日本プロ野球は主力級のトレードが少なく、

交換対象が用意できない時点でトレードが不成立となることが多いことから、

メジャーリーグほど頻繁には発生しておらず、

過去に二例があるのみです。

また日本プロ野球では、

トレードにマイナスイメージがあることも要因かもしれません。

トレードが絡む事件

過去にはトレードによる事件がありましたので紹介します。

◆福岡ダイエーホークス小久保選手の無償トレード

2003年を日本一で終えたホークスでしたが、

シーズン終了後に、

2002年まで選手会長を務め打線を引っ張っており、

2003年は故障の影響で棒に振った小久保選手がジャイアンツへ無償トレードとなりました。

このトレードによりチームは優勝旅行をボイコット。

トレードの理由等で噂が飛び交い、球界が騒然としました。

後々分かったのは、トレードの理由は当時の球団社長との不仲と、

ケガの治療費が支払われなかったことにより、

シーズン中から小久保選手がトレードを直訴していたためのようです。

なお無償トレードの理由は、

当時のオーナーがジャイアンツ側に金銭トレードの分を小久保選手の年俸に上乗せすることを依頼したからと言われています。

◆北海道日本ハムファイターズ糸井選手のトレード

2013年1月日本ハムとオリックスの間で2対3の大型トレードが成立しました。

内容は、日本ハムが糸井外野手と八木投手、

オリックスが木佐貫投手と赤田外野手と大引選手となっており、

全員が主力級であったことから話題となりました。

両チームが補強ポイントを埋めるトレードとはなりましたが、

対等といえる内容かというと疑問があり、

また日本ハムと糸井選手が海外移籍等で揉めていたことから、

「日本ハムが放出したがった」

と噂されました。

まとめ

本記事ではトレードについて仕組みやルールを説明しました。

日本プロ野球ではマイナスイメージのトレードですが、

近年では成功例があることや、

メジャーリーグでの「戦力の補強手段」としての考えが普及されたことから、

以前ほどのマイナスイメージは無いように思います。

またトレードは、

能力はあるのにくすぶっている選手や人気はあるが出場機会に恵まれない選手に対しての球団やファンの親心のように感じる時もあります。

そういったイメージがさらに広がっていけば、

主力級のトレードが増え、

チームの新陳代謝が上がり、

新しく能力のある選手が続々と出てくるかもしれませんね。

以上、プロ野球のトレードとは?2018年の結果とメジャーリーグとのルール・文化の違いを解説…でした!

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