アイキャッチ引用:http://www.ssksports.com/baseball/
本サイトでは有名野球メーカーである「ミズノ」、「ローリングス」、「久保田スラッガー」、「ゼット」の紹介記事を作成しています。
→ ミズノ:ミズノ(Mizuno)の野球グローブ(グラブ)の各グレードを徹底紹介〜ミズノプロ、グローバルエリートなど〜
→ ローリングス:メジャー志向の人はコレ!ローリングスのグローブの特徴を徹底解説
→ 久保田スラッガー:プロも愛用するグローブ(グラブ)!評判の久保田スラッガーとは?
→ ゼット:ZETT(ゼット)のグローブの特徴とメリットを徹底解説・ミズノに次ぐシェアを誇ると推測できるが実際の評判はいかに?
今回は上記に並ぶ有名野球用品メーカーであるSSKの紹介をしたいと思います。
国内では野球用品のメーカーとしてはミズノが筆頭ですが、ゼットと並び、SSKもそれに次ぐ存在になります。
ただし野球用品以外で名前を聞く機会も少なく、スポーツ用品店にしか無いことが多いため、野球の知識がないと身近でなく選びにくいメーカーでもあります。
特に少年野球においては、大人がグローブを選ぶ、もしくは助言をすることが多いため、大人がSSKについて思い入れがないと選択しにくいといったこともあります。
筆者の野球人生を振り返ると、小学校ではSSKを使用している選手は少なかったですが、そういった理由があるのではないかと推測します。
ですが、SSKは決して他メーカーに機能や質で劣ることはなく、最近では使用するプロ野球選手も増えており勢いの有るメーカーでもあると言えます。
本記事ではSSKの紹介とグローブについて紹介することで、SSKを身近なメーカーとしてもらいたく、まとめました。では、次項より紹介します。
SSKとは
正式には株式会社エスエスケイ(以下SSK)という大阪市中央区上本町西に本社をおく野球用品を主としたスポーツ用品メーカーのブランドになります。
元々は佐々木恭三氏が創業した運道具店が元となっており、社名のエスエスケイは佐々木氏の苗字をローマ字になおした「SaSaKi」が由来となっています。
なおSSKは審判とのつながりを強化しており、NPBをはじめとし、世界野球ソフトボール連盟等、ウェアや用品のサプライヤーを務めています。
これはSSKが「野球の普及や、選手の成長には審判が不可欠」という考えを持っていることが理由です。SSKにそういった面があることも知ってもらえたらと思います。
野球用品としての特徴
野球用品としては、ミズノとゼットに次いでグローブを愛用しているプロ野球選手も多いです。
なお2018年の三井ゴールデングラブ賞の受賞者は、両リーグ18人中、SSKユーザーはセ・リーグの捕手部門でタイガースの梅野選手、一塁手部門でベイスターズのロペス選手、外野手部門でドラゴンズの大島選手と平田選手、パ・リーグの外野手部門でライオンズの秋山選手が受賞しており、計五名となっています。
これはミズノの計四名を抑えてトップとなっています。
また、メジャーで使用されている日本メーカーとしては、ミズノに次いで有名です。
千葉ロッテマリーンズ等で活躍し名手と言われたルイス・クルーズ氏はメジャー時代からSSKを愛用していましたし、ボストン・レッドソックス等に在籍し活躍したノマー・ガルシアパーラ氏もSSKを使用していた時期がありました。
さらにSSKというと、バットのみ愛用している選手も多い印象があります。
2018年シーズンまでジャイアンツの監督をしていた高橋由伸氏は現役時代ミズノとアドバイザリースタッフ契約をしており、グローブ等はミズノ製品を使用していましたが、バットはSSKでした。
またサンフランシスコ・ジャイアンツ等に在籍し活躍したバリー・ボンズ氏もバットのみSSKを使用していました。
現役では、ジャイアンツの坂本選手もミズノとアドバイザリースタッフ契約しているものの、バットはSSKを使用しています。
SSKのグローブのメリット
SSKのグローブのメリットとしては二点あります。一点目は、「使用しているプロ野球選手の数が多いこと」だと考えます。
これはミズノやゼット製品でも同様ですが、SSKはメジャーで使用実績もあることから「メジャー選手での使用している選手が多いこと」もメリットだと考えます。
使用している人の数が多いことや、環境が様々であるということは、それだけ多種多様なコメントやフィードバックを得ることに繋がります。
そこで得られたノウハウは、汎用性や一部の機能に特化することに繋がります。
二点目は「特徴的なバックスタイル」だと考えます。
一般的なファーストバックやライナーバック、ベルトと親指側が一体のスタイル等は当然ですが、SSKには「フリーフレクション」というバックスタイルがあります。
これはライナーバックのホールド感と、特徴的なくり抜き形状により屈曲性が両立されており、タイガースの梅野選手がキャッチャーミットですが採用しています。
また「DJバック」と呼ばれるバックスタイルもあります。
これはベルト部に柔軟性を持たせ、フィット感を向上させるとともに、手首への負担が軽減されるバックスタイルです。
以前はカープの菊池選手が使っていたことでも有名かと思います。
以上がSSKのグローブを選ぶメリットだと考えます。
SSKのグローブとしてはフィット感等、「素手感覚」を大事にしている印象です。
そういった考えは製品全てに活かされていると思いますので、「素手感覚」を大事にしている選手にはオススメなメーカーだと思います。
では次項より各グレードについて説明致します。
プロエッジ
軟式・硬式ともにSSKでの最上位グレードとなっており、「プロのこだわりを再現した」グレードになっています。ラベルはシリコンのSSKロゴとなっています。
皮革は硬式と軟式で異なっていますが、どちらも「しなやかさ」が特徴になります。なお既製品の生産地については硬式は日本、軟式は中国となっています。
しかし軟式も硬式も上記で説明したSSKのメリットはありますし、どちらも特徴として軽量であると言われています。革自体のしなやかさも相まって、「素手感覚」が最も強いグレードになります。
ただし最上級のグレードであることから価格はSSK製品の中で最も高いです。
SSKのノウハウや考えが最高の素材で製品にされていることから、「迷ったら選べば間違いないグレード」と言うことができますので、予算内であれば選択肢の筆頭で良いと考えます。
スーパーソフト
軟式用のみのグレードになります。ラベルは刺繍のSSKロゴとなっています。
「手を出す、それだけ」、「良いグラブはボールの勢いで捕れる」がコンセプトになっています。
若干間口が広い設計のグローブが多く、皮革は天然皮革(ソフトスムーズレザー)を使用しており、しなやかさを重視したグローブであることから、幅広い技術の選手が使いやすいグレードであると言えます。
生産地は中国であり、価格がプロエッジよりも低い価格も魅力であると言えます。
ゴッドナイン
軟式専用のグレードとなっています。新品状態でも柔らかく、手に馴染みやすい設計のグローブとなっています。
また、価格は各グレードで最も安い設定となっています。そのため、握力が低い子供や女性にはオススメですし、野球デビューの方にもオススメなグレードになります。
硬式SMG
その名の通り硬式専用のグレードになります。
ラベルはSSKロゴの刺繍となっています。プロエッジの下位グレードではありますが、型は共通となっているものも多く、差異は皮革(硬式SMGは天然皮革のバキュームレザーDX、硬式プロエッジは天然皮革のナチュラルレザーWVを使用)と生産地(硬式SMGは中国、硬式プロエッジは日本)のみとなっています。
設計にはSSKのノウハウや考えが詰まっているものの、その差異によって購入しやすい価格帯となっており、硬式デビューやSSKデビューには最適なグレードであると考えます。
まとめ
SSKの紹介とグローブにおける各グレードについて紹介させて頂きました。
グレードの比較ということで「上下」と表現させて頂きましたが、上なら良くて下ならダメというわけではありません。
それぞれに良いところがあります。メーカーの思想で選ぶ考えもありますし、メーカーやグレードにこだわらずに気に入ったグローブを選ぶ考えもあります。
いずれの選び方も間違いということはなく、敢えて正解というなら「自分に合うグローブを選ぶこと」ができれば全て正解だと思います。
本サイトでは下記のようにグローブの選び方について記事があります。
→【野球グローブ(グラブ)の選び方】ポイントを徹底解説!大事なのはフィーリング?
本記事と合わせ、後悔のないグローブ選択に繋がれば幸いです。