2019年甲子園・夏大会注目選手

【小深田大地(履正社)】安田2世・プロ注目4番の最後の夏。

【小深田大地(履正社)】安田2世・プロ注目4番の最後の夏。

今夏の甲子園来会、優勝候補の一角に挙げられている履正社高校。

プロ注目の4番を打つ井上広大選手とともに打線を引っ張るのが、小深田選手。

 

小深田選手は、“安田2世”(履正社出身・2017年ロッテドラフト1位)とも呼ばれている強打者で、強豪・履正社高校で1年夏からクリーンナップを任されている。

 

1年夏、2018年の夏の大阪大会、大阪桐蔭戦では根尾(現中日)選手から2安打をマークした。

しかも変化球を捉えた鋭い当たりということで周囲は驚きを隠せなかった。

秋からは3番を任せられている。

 

安田選手に憧れて履正社高校を選んだ逸材はどんな選手なのだろうか。

 

プロフィール

  • 世代   2002年度生まれ
  • 投打   右投左打
  • 身長   176cm
  • 体重   85kg
  • ポジション     内野手
  • 所属   履正社
  • 学年   2年
  • 中学   姫路アイアンズ 2015年,2016年,2017年
  • 日本代表       JUNIOR ALL JAPAN 2017年
  • 高校   履正社 2018年,2019年,2020年
  • 全国大会(中学)      中学1年 2015年ヤングリーグ春季大会(優勝)
  • 全国大会(高校)      高校2年 2019年選抜高等学校野球大会(1回戦)

 

1年夏の北大阪大会では5番サードで出場し、初戦の摂津高校戦では4打数ノーヒットに終わったが、3回戦の汎愛高校戦で4打数1安打、4回戦の大阪電通大高校戦で2打数2安打1打点、準々決勝の寝屋川高校戦で1打数ノーヒット2四死球、準決勝の大阪桐蔭高校戦で4打数2安打と活躍した。

 

1年秋の大阪大会は、準々決勝の東海大仰星高校戦で9回にサヨナラ満塁ホームランを放ち、決勝の大阪桐蔭高校戦、チームは初回に4安打で一挙3点を先制。

 

3回には無死一塁から小深田選手が右翼へ特大の2ランを放った。昨夏の北大阪大会、準決勝で9回2死から敗れた大阪桐蔭高校から「逆転してからの集中力、粘り強さ」を学び、リベンジし、履正社高校の大阪大会優勝に貢献した。

 

打力の高さ

フォロースルーが大きく、森(西武ライオンズ)選手を彷彿とさせるスラッガー。投球に対して最短でバットが出てくるシャープなスイング始動かつ豪快なスイング。その姿に岡田監督から、

「打力がある。うちで1年生で試合に出ていたのは山田(ヤクルト)やT―岡田(オリックス)、寺島(ヤクルト)らくらいですから」

「体に力があってミート力もある」

春8回、夏4回(今夏含む)の甲子園出場の実績を誇る監督が語るのだから、相当高い技術をもった打者であることが分かる。

 

中学時代

小深田選手は『姫路アイアンズ』でプレーしいた。中学3年の夏に、全国の中学生15人のみ選出させるNOMOジャパンの一員としてアメリカ遠征を経験している。過去に選ばれた選手は高校で大活躍、さらにプロに進んだ選手も多くいる。

日本では味わえない素晴らしい経験、そして世界を感じることで、小深田選手も成長していった。そのときのNOMOジャパンのメンバーには、高校でもチームメイトとなる田淵一樹投手もいた。なお、一つ上には石川(東邦)選手、西(創志学園)選手、黒川(智辯和歌山)選手といった甲子園で活躍した選手たちが名を連ねていた。

 

履正社の強さの秘密

岡田監督は頂点を目指す中、以前は独裁政権で選手に激を飛ばしていた。転機となったのは2002年。生徒に手をあげ、高野連から6ヵ月の謹慎処分を受けたとき。

「結局、やらされる練習では生徒も野球を楽しめず、上達しない。それからは自主性を重んじ、練習の質を求めた。毎日のテーマを決め、選手自ら課題と向き合い、考えさせるような形に変えました」

ある練習日、最初のメニューであるキャッチボールの際、選手に寄り添い丁寧に指導していた岡田監督の姿があった。

「グラブの捕球面をはっきり相手に見せるんや!」

岡田監督は言う。

「プロを見ても基本練習ばかり。山田(ヤクルト)にしても岡田(オリックス)にしても、卒業生がプロで活躍する確率が高いのは、基本を大切にしてきたからだと思っています」

基本を大切にしつつ、質を高める。

 

それは、限られた時間の中での練習だからだ。履正社高校は寮がなく、授業が終わると全員でバスに乗り、40分かけて専用グラウンドに移動。帰宅に時間を取られる生徒もいるため、グラウンドに残って自主練習をすることは難しい。選手勧誘の際、岡田監督は家庭環境を確認するという。

 

「選手は練習後、自宅で食事をするわけですから、ちゃんと栄養ある食事を食べさせているのか。ややこしい家庭環境にないか。面談で確認し、その結果、お断りすることもあります」

 

平日の練習は午後5時から約3時間。そのうち40分ほどをシートノックにあてており、守備を大事にしている。岡田監督の目安は『1.5~2秒に1球』。選手が捕球、送球し、再度ポジションにつくと同時に次の球が来るペースだ。

「限られた時間の中で一球でも多く選手に練習してもらう」

と笑う。また『ぎりぎり捕れるコース』と語る通り、右左翼線をなぞるような打球を次々と放つ。

 

「打率10割は無理でも失策は0に出来る。その確率を高めていくことが勝利につながると思うんです」

府予選で1試合平均8得点を奪った打撃力に目が行きがちだが、7試合で8失点の守備力の高さも誇れる。

 

今夏の活躍が来年のドラフトに繋がる

昨年の甲子園、2年生の日大三・井上広輝投手、横浜・及川雅貴投手、星稜・奥川恭伸投手、創志学園・西純矢投手、近江の有馬諒捕手、八戸学院光星の武岡龍世選手、花咲徳栄の韮澤雄也選手が注目され、今年のドラフト候補となっている。

履正社高校の初戦の相手は霞ケ浦高校。今大会屈指の好投手、鈴木投手がいる。186㎝から投げ下ろす角度のあるストレート、常時145㎞前後をマークし、ピンチとなればギアを上げ三振を奪ってくる。

県大会では28イニングを投げて29奪三振、わずか3失点という好成績だった。注目の投手に対し、小深田選手は自分のスイングができ、実力を発揮すれば2020年のドラフト注目の的になることは間違いない。また、打線の軸を打つ小深田選手の活躍がチームの得点に絡むということで、その活躍を見守っていきたいと思う。

 

 

参考資料:

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