アイキャッチ引用:https://www.sankei.com/photo/story/news/180708/sty1807080018-n1.html
こんにちは、橘です。
最近野球界で大きなニュースが飛び込んできましたね。
中学を卒業したばかりの結城海斗選手(16歳)がMLBのカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約をし、メジャー球団と契約締結したのが最年少という記録となりました。
今回は結城海斗選手とはどんなプレイヤーなのかを書き殴りたいと思います。
MLB・ロイヤルズ、結城海斗投手と契約へ
結城は、今春中学を卒業し、最年少16歳で挑戦する事となる。
河南シニア時代には187cmの恵まれた体格から140㌔超の速球を武器に昨夏、日本代表とし国際大会に出場した。最後に個人事ですが、
日本のロイヤルズファンとして応援してます。頑張って下さい‼︎ pic.twitter.com/TVdJqgfkQ1— 高校野球応援動画 (@koshienouenka) 2018年7月7日
【甲子園より米国 MLB契約16歳】米大リーグのロイヤルズとマイナー契約を結んだ結城海斗投手が「甲子園よりアメリカで野球をしたいという思いが強くなった」と語った。中学卒業から直接MLB契約となったのは日本人初。 https://t.co/9rZdKRVT8R
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年7月8日
【日本人最年少】ロイヤルズが結城海斗投手とマイナー契約 大阪在住の16歳https://t.co/Auc5EZzyjA
日本の高校や大学などアマチュア球界で実績を積まず、若くして渡米する異例のメジャー挑戦となる。 pic.twitter.com/ouRJyXfWAC
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年7月7日
【速報】
大阪の16歳 結城海斗 投手(16)がロイヤルズとマイナー契約!!!!!
日本人では史上最年少
『5〜6年でメジャーに上がりたい』
さぁ、どうなるかなぁ〜? pic.twitter.com/zF1TdSWYD2
— てーじぇ#22@虎党 (@Fs22hts) 2018年7月9日
結城海斗選手プロフィール
世代 | 2002年度生まれ |
利き腕 | 右投右打 |
身長 | 187cm |
体重 | 68kg |
ポジション | 投手 |
所属 | 河南リトルシニア |
学年 | 卒業 |
球歴 | 中学:河南リトルシニア (2015-2017) 日本代表:MCYSA全米選手権大会日本代表 (2017-2017) |
全国大会(中学) | 中学2年 2016年リトルシニア日本選手権大会(ベスト8) |
引用:球歴.com
187cmと高身長ですが体重がまだまだ少ないですが、ネクストダルビッシュと期待されています。
スペックは、ストレートの最速は144km程度、変化球はスライダーを縦横2種類、カーブとスプリット。
日本人で初めて中学卒業から直接、MLB球団と契約。月給が十数万円の7年契約ながら、188センチの長身に器用さを備え、ロ軍・大屋博行国際スカウトから「ネクストダルビッシュ」と最大級の評価を得た。日本人最年少で大リーグ球団と契約した逸材は、5年後のメジャー昇格を目標に掲げた。
引用:スポーツ報知
右投右打。50メートル走6秒1、遠投110メートル
★球歴 白鳥小1年時に軟式の「道明寺レッドタイガース」で野球を始める。2年から投手。3年から軟式の「羽曳野ブラックイーグルス」でプレーし、峰塚中では「河南リトルシニア」に所属。
引用:スポーツ報知
同世代投手にも今年の夏から活躍しそうな選手はたくさんいますが、その中でも結城選手はトップクラスの実力を持っている気がします。
7年契約ということは、16+7=23歳の大学卒業時まで月収十数万ということですね。
記事によると、大阪桐蔭など50校(!)からスカウトが来たのにそれらを蹴って渡米と軽く最強のチャレンジャーですね。
高卒からプロに行った方が収入も大きくなりそうですが、それでもアメリカで挑戦したい、というのはあっぱれ!でしかありません。
ホテル住まいで週4日1時間の英会話レッスンも実施するそうです。
しかし、これは給料です。実際に契約金は32万2500ドル(約3550万円)なので、これはサラリーマンの平均年収が450万円程度と考えると、16歳にして、8年分をすでに稼いだことになりますね。涙目です。すごい。
国内の野球留学について、私も「若いうちに外の世界を見て価値観を広げろ!」と言っていますが高校生でアメリカで「仕事として」野球をする選択肢を取るのはちょっと次元が違いますね。
また、大谷選手のメジャーリーグ行きを阻止した日本ハムのプレゼンテーションもまずは日本のプロ野球で成長して活躍できる確率を高めよう!という説明もガン無視ですね。
MCYSA全米選手権大会日本代表とは?
結城海斗選手は最初は甲子園を目指していたみたいですね。
「一番好きな番号」と、会見用の背番号18のユニホームを着た結城は「初めは甲子園を目指したんですけど、(昨夏に)シニア選抜で米国で野球をさせてもらったときに『甲子園よりアメリカで野球をしたい』という思いが強くなりました」
そもそもこのシニア選抜のMCYSAとはなんなんでしょう?
MCYSAは調べたところ、リトルシニアの全日本選抜みたいですね。
NOMOジャパンはボーイズとヤング、MCYSAはシニアということです。
ちなみに2017年の選抜メンバーは以下です。
日本選抜メンバー
(1)佐々木 涼(宮城臨空)
(2)西澤 元希(北摂)
(3)高田 琢登(静岡蒲原)
(4)古谷 将也(香取)
(5)佐藤旦有夢(新潟江南)
(6)宇野竜一郎(市川)
(7)菊池 佳歩(新宿)
(8)冨田 健吾(新宿)
(9)高橋 綾人(秦野)
(10)五十嵐駿汰(大阪鶴見)
(11)吉沢 悠佑(調布)
(12)水鳥 遙貴(愛知衣浦)
(13)小林 瞭太(北見)
(14)中井 大我(浦和)
(15)結城 海斗(河南)
(16)内田 瑞希(愛知北)
(17)南雲 壱太(浦和)
(18)山村 崇嘉(武蔵府中)
引用:東京新聞
今年は以下の日程でMCYSAの大会が開催されるようです。2018メンバーも確定しています。
7 月 17 日(火) MCYSA全米選手権大会予定 ~7 月 26 日(木) (アメリカ イリノイ州クリスタルレイク)
引用:2018年事業計画
ちなみにジャイアンツカップは以下の日程です。
個人的にはこっちの方が注目しています。
8 月 12 日(日) 第 12 回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ ~8 月 17 日(金) (東京ドーム他)開会式は 12 日、試合は 13 日から
MCYSAが何の略かが漸くわかりました。
MCYSA=McHenry County Youth Sports Association
でした。
一応サイトを見つけましたので参考までに。
McHenry County Youth Sports Association
Who We Are
The McHenry County Youth Sports Association has been hosting an international baseball tournament in Crystal Lake since 1993. The tournament first came to our area as the CABA (Continental Amateur Baseball Association) 15-Year Old World Series.
Our 25th annual event, which was held in July, 2017, included over 162 teams in six age categories, including several international teams. Our tournament field regularly includes teams from Japan, Brazil, Puerto Rico and the Dominican Republic. In addition, teams from New Zealand, Sri Lanka, Canada, Russia, Lithuania and Aruba have participated.
Google翻訳にかけましょう。
(訳)McHenry郡青年スポーツ協会は1993年からクリスタルレイクで国際野球大会を開催しています。この大会はCABA(コンチネンタルアマチュア野球協会)の15歳のワールドシリーズとして初めて当地に来ました。
2017年7月に開催された第25回年次イベントには、いくつかの国際チームを含む6つの年齢層で162チーム以上が参加しました。 トーナメントには日本、ブラジル、プエルトリコ、ドミニカ共和国のチームが定期的に参加しています。 さらに、ニュージーランド、スリランカ、カナダ、ロシア、リトアニア、アルバからのチームが参加しました。
つまりは15歳のワールドシリーズですね。2017年は日本代表が優勝しました。
なんと3年連続5度目の優勝。誇らしいですね。
McHenryさんが誰なのかは最後までわからん!と思っていましたが、イリノイ州の地域の名前でした。
イリノイ州とはアメリカの、

McHenryはイリノイ州の、

最後にふと、この手の全日本メンバーについて思うことがあるんですよ。
先ほど並べた選手達は何も悪くないんですが「全日本」と言われるメンバーなのですから、例えば2017年であれば全日本で優勝した世田谷西シニアや準優勝の佐倉シニアから選手が選出されないのはおかしいですよね。
これは私がシニアで野球をやっていた時代からそうなんですが、すでに全国大会で目立っていたり、真の日本代表である侍ジャパンU-15に選ばれている選手はすでに「名門高校野球部」にアピール完了しているので選出されないのだと思っています。
つまり、NOMOジャパンやMCYSAに選ばれる選手というのは、コネが動いてるのか、若しくは、
「めちゃくちゃ才能あるのに、チームが弱すぎて全国大会など晴れ舞台で目立つことができなかった選手」
の箔をつけるためのものなのかな、と。
整理としては、真の日本代表は侍ジャパン、他はよくわからん、という感じです。
河南リトルシニアとは?
結城海斗選手が所属していた河南リトルシニアは大阪の硬式野球チームですね。
大阪桐蔭(青地選手)などOBを名門校などにも選手を輩出しています。
少し古いデータからしかありませんが、2000年(平成12年度)から2010年(平成22年)の成績を並べてみると、全国大会常連、且つ全国制覇もしたことがあり、超名門です。
平成12年 | 11期生 | 第6回日本リトルシニア全国選抜野球大会 | ベスト8 |
平成12年 | 11期生 | 第12回関西連盟会長旗大会 | 準優勝 |
平成12年 | 12期生 | 第30回日本リトルシニア関西連盟秋季大会 | 第3位 |
平成12年 | 12期生 | 第30回日本選手権関西大会 | 準優勝 |
平成13年 | 12期生 | 第29回日本選手権全国大会 | 1回戦敗退 |
平成13年 | 13期生 | 第31回日本リトルシニア関西連盟秋季大会 | 第3位 |
平成14年 | 13期生 | 第31回日本リトルシニア関西連盟春季大会 | 第3位 |
平成14年 | 13期生 | 第31回日本選手権関西大会 | 準優勝 |
平成14年 | 13期生 | 第30回日本選手権全国大会 | ベスト32 |
平成15年 | 14期生 | 第32回日本リトルシニア関西連盟春季大会 | 優 勝 |
平成15年 | 14期生 | 第31回日本選手権全国大会 | 優 勝 |
平成16年 | 15期生 | 東北連盟30周年記念大会 | ベスト32 |
平成16年 | 16期生 | 第34回関西連盟秋季大会 | 準優勝 |
平成17年 | 16期生 | 第11回日本リトルシニア全国選抜大会 | ベスト16 |
平成17年 | 16期生 | 日本選手権関西大会 | 第5位 |
平成17年 | 16期生 | 第33回日本選手権全国大会 | 準優勝 |
平成19年 | 18期生 | 第19回 関西連盟会長旗大会 | 準優勝 |
平成20年 | 19期生 | 第14回全国選抜大会 | ベスト8 |
平成20年 | 19期生 | 第37回日本選手権関西大会 | 優勝 |
平成20年 | 19期生 | 第36回日本選手権全国大会 | ベスト16 |
平成21年 | 20期生 | 日本リトルシニア関西大会秋季大会 | ベスト4 |
平成21年 | 20期生 | 第4回 タイガースカップ | ベスト4 |
平成21年 | 20期生 | 第15回全国選抜大会 | ベスト16 |
平成21年 | 20期生 | 東北連盟創立35周年記念 全国選抜野球大会 | ベスト8 |
平成22年 | 21期生 | 第39回日本選手権関西大会 | ベスト16 |
平成22年 | 21期生 | 第1回林和男旗杯国際野球大会兼ダイアモンドカップ | ベスト16 |
引用:http://www.eonet.ne.jp/~kanansenior/sennseki/sennseki.html
直近の2016年も全国大会で準々決勝(ベスト8)まで進んでいます。
メジャー昇格への道
さて、上記では7年間数十万円の月収で契約をしていますが、メキメキと実力をつけることができればメジャー昇格のタイミングも早くなるでしょう。
実際に結城選手も「5年で」と宣言しています。
それには日本人メジャーリーガーがいつも一緒に渡米する奥さん、大谷選手であれば通訳の方のサポートがありますが、結城選手はその辺大丈夫なのかが最もきになるところです。
海外生活というのは想像以上に慣れていない人は厳しい環境です。
18歳未満でメジャーと契約した選手は実は過去にいましたが、マック鈴木選手が最も有名なのではないでしょうか。
▽西沢道夫 1936年に15歳で名古屋(現中日)にテスト入団。ドラフト制度以前は、ほかに50年に金田正一が17歳で国鉄、61年に尾崎行雄が17歳で東映、古沢憲司が64年に16歳で阪神に高校中退で入団した例がある。
▽鈴木誠(マック鈴木) 滝川二高を1年で中退後、17歳で94年にマリナーズとマイナー契約。中退後は団野村氏の紹介で、米留学の名目で米独立リーグなどでプレーしていた。
▽辻本賢人 2004年ドラフトで阪神が8巡目指名。中1で単身渡米し、マタデーハイスクールを休学中だった。15歳での指名はドラフト史上最年少。
▽島袋涼平 06年に16歳で、大屋スカウトが在籍していたブレーブスとマイナー契約。185センチの大型捕手だったが、おかやま山陽高を中退していた。
引用:スポーツ報知
マイナー契約といえば川崎宗則選手、通称ムネリンがメジャー昇格をひたすら目指していましたよね。
厳しい環境かもしれませんが、ぜひ頑張ってもらいたいものです。