野球を始めるにあたり、
多くの人がまず始めに購入する野球用品と言っても過言ではない「グローブ」ですが、
野球未経験の人や購入したことが無い人からすると、
「どういった製品(グローブ)を購入すれば良いか」
はなかなか分からないと思います。
また、野球経験者であっても、
グローブには様々な要素があることから、
選ぶのはなかなか苦労するのではないかと思います。
本記事はグローブ選びのポイントをいくつか紹介することで、
自分のグローブを選ぶ際のヒントとしてもらえればと考え作成しました。
各ポイントにおいて、自分が何を重視するか考えてみると、
きっと欲しいグローブの全体像が少しずつ具体的になってくると思います。
なお考える際は紙に書き出してみると良いと考えます。
人は簡単に忘れてしまいますし、
「振り返ってみると違った」
なんてこともあります。
自分の中の基準として、一度書き出してみることをオススメします。
では、次項より説明します。
すでにグローブの選び方は理解していて、具体的にグローブを購入する段階にある人には以下の記事がおすすめです。
↓↓↓

Contents
はじめに:〜グローブの選び方の前に〜

これを言うと元も子もないのですが、
「絶対にコレ!」
というグローブが有る場合、そのグローブを購入した方が良いです。
理由は二点あります。
一点目は「他のグローブを購入した時に後悔するかもしれないから」です。
他のグローブを購入して満足できれば問題有りませんが、
満足できなかった場合、
「やっぱりあっちを買っておけば・・・」
となりがちです。
逆に欲しいものを購入した場合は、
多少使いにくくても満足できるケースが多いように思います。
そのため、余程使いにくいことや自分に合わないことが分かりきっているケースでなければ、
欲しいものを購入した方が良いと考えます。
二点目は「野球をやるモチベーションになるから」です。
やはり好きなものを使った方がモチベーションに繋がります。
気に入っているグローブというのは自然と使いたくなります。
そういった動機がモチベーションになることもあります。
以上の理由から強い思いが有る場合は、
下記を読まずに欲しいものを買った方が良いです。
では、「絶対にコレ!」ない人に向けて各ポイントについて説明します。
グローブに手を入れた時の感覚(フィーリング)

グローブに手を入れた際の感覚は、実はものすごく重要です。
人間の手はかなり繊細ですし、
手を入れた時の「これ良いな」とか「これ好きだな」と感じたグローブは使っていくと、
やっぱり良かったり好きになったりします。
これは値段やメーカーとは関係なく、
例えば安いグローブであってもフィーリングが良いグローブはあります。
高くてもフィーリングがダメなグローブもあります。
なおそれは、自分が良いフィーリングを感じたものでも、
他の人には良くないことも当然あり得ます。
ちなみにイチロー選手は同じ型・同じ職人が使ったグローブでも、
新品に手を入れた時に「自分に馴染みそうか」を判断し、
ダメなグローブは返却するそうです。
そこまでのレベルでなくても、
グローブも個体差が大きく、
同じメーカー、同じ型でも好き嫌いがあったりしますので、
やはりフィーリングが大事だと考えます。
守備のポジション・グローブの型

グローブはポジションによって、サイズや形状が違っています。
希望のポジションや得意なポジションがあれば、
それ用のグローブを購入すれば後悔が少ないと考えます。
逆に、
「これから野球を始める方」
「進学等(環境の変化)でどこを守るか分からない」
という場合は、
「オールラウンド用」のグローブを購入するという選択肢もあります。
オールラウンド用のグローブは、
全ポジション用グローブの中間的な特性があるため、
どのポジションを守ることになっても適応できます。
しかし、一方で各ポジション専用に特化したグローブに対しては、
ポジションによっては使い勝手が劣るため注意が必要です。
また、当然ですがキャッチャーやファーストのミットは大きく形状が違います。
そのため、他のポジション用グローブで代用することは困難であることから、
初めからキャッチャー・ファーストミットを購入することをお勧めします。
しかしキャッチャーとファーストを除くと
「ポジション専用のグローブでなければ守れない」
といったことはなく、
あくまで「使い勝手が良い」ということなので、
好きな選手とそのモデル、好きなグローブがあれば、
それを優先しても良いと考えます。
例えば、今年現役を引退したオリックス・バファローズの小谷野選手は、元外野手であったこともあり、
三塁手用としても大きいグローブを使用していますが、
インタビューにて、使い勝手が良いことから「仮にセカンドを守るとしてもこのグローブを使う」とコメントしています。
よってこの項目で重要なのは、
「自分にとって使いやすくなりそうか」
といった点でもあると考えます。
グローブの色

グローブの色は好きな色を選べば良いと考えますが、
色によって革は若干ですが特性が違います。
一般的には茶色等の自然色は本来の革に近く柔軟であり、
黒等の濃い色は染料が強く、革が堅くなりやすいです。
自然色の方が「革の特性を感じやすく良い」と言う人もいますが、
革が堅い方が「球離れが良い」であったり、
「捕球音が良い」という人もいます。
また、色によって経年時の状態は変わります。
薄い色は当然ですが汚れが目立ちやすいですが、
綺麗に管理することで「味が出て」格好良くなったりします。
濃い色は汚れが目立ちにくいですが、
青等は日焼け等で色落ちが強くなりがちです。
この点はメーカーによって多少の差異があるので、
購入時には確認した方が良いかもしれません。
以上のように一長一短がありますが、
いずれも使ってみないと好みが分からないことでもあります。
よって、初めてのグローブ選びであったり、
二、三個目のグローブ選びであれば、
好きな色を選べば良いと筆者は考えています。
グローブの値段

グローブの値段はとても重要ですが、
値段を決める要素としては、
- 材料(革)、
- 作り方、
- 製作場所、
- メーカー、
などがあります。
材料は良い革を使えればそれだけ高くなりますが、
良い革の特徴としては重量が軽く耐久性があります。
作り方と製作場所は日本で職人さんが一個一個作っていればもちろん高いですし、
海外の工場で大量生産していればもちろん安いです。
しかし海外での大量生産であっても、
品質管理がしっかりしているメーカーであれば悪いものは無いですし、
逆に職人が作っていてもバラつきの多いメーカーもあります。
なお安い革や海外・大量生産が必ず駄目かというとそうではなく、
高い革や国内での少量生産が必ず良いかいうとそうはありません。
上記で説明した通りフィーリングであったり、
他に良い要素が有れば選択肢に入れて良いと考えます。
よって大まかな予算を決めたら、
その範囲内で値段に関わらず自分に合うグローブを選択すれば、
後悔が少ないと考えます。
グローブのメーカー

グローブのメーカーによって価格帯や型、
ラインナップ等多くの差異があります。
しかし、「オススメのメーカーは?」と聞かれれば、
皆が違うメーカーを言うと思います。
プロであっても様々なメーカーを使用していますし、
一人の選手でもシーズンごとに違うメーカーを使っていることがあります。
ですが、用途や値段、革質や生産地等を限定すると、
オススメのメーカーは絞ることができます。
よって、特に好みのメーカーがない場合は、
「自分が求める条件」
を明確にした上で、
野球用品に特化した用品店の店員さんに訪ねるのが良いと考えます。
例えば好きな選手がいる等で好みのメーカーが有る場合は、
そのメーカーを購入しましょう。
どのメーカーについても、
良いこと・悪いことを言う人はいるので、
自分の好みを優先させた方が、後悔は少ないと考えます。
そういった意味では、アパレルが強いメーカーなどの参入もあり、
メーカーやブランドのイメージで選んでも良いと考えます。
注意点としては、
ブランド代なのか「値段の割には高い」ものもあるということです。
予算内でかつ気に入ったものでなければ問題ないと考えますが、
この点を気にする方は注意が必要です。
番外編:グローブの限定品
グローブにおいても多くの限定品が存在します。
様々な限定品がありますが、
個数が限られていたり、
値段が高額である等の理由で、
簡単に入手できない限定品も存在します。
しかしそれそれは、
通常品にないカラーリングであったり、
生産ラインであったりと「特別感」があることは間違い有りません。
「限定品」が好きな人であったり、
「人と違うものが欲しいけどオーダーは。。。」
という人は購入を検討しても良いと考えます。
グローブを選ぶ際の注意点①:店頭では無闇にグローブを握ってはいけない
なかなか教わることではありませんが、
店頭に置いてあるグローブは、
手を入れるのは良いですが、
握るのはダメなケースが多いです。
理由は変な型や癖がグローブについてしまうためです。
ただし手を入れなければ分からないこともあるので、
手を入れることは問題有りません。
心配な方は、店員さんに確認してみれば、
握って良いサンプルを紹介してくれたり、
その他注意点、グローブに関する知識を教えてくれるはずです。
グローブを選ぶ際の注意点②:知識や情報先行になりすぎない
この記事の内容と矛盾しますが、
頭で考えた、
「自分の理想のグローブ」
「実際に自分に合うグローブ」
が必ずしも合致するとは限りません。
そのため、知識や情報があるに越したことはありませんが、
それが強すぎると感覚やフィーリングをおろそかにし、
判断を誤ることに繋がりかねません。
よって「グローブが欲しい!」と思って、かつ「これ!」と言ったものが無いのであれば、
本記事を読んで有る程度のイメージだけを持って、
現物を確認して「しっくり」くるものを選んだ方が良いと考えます。
まとめ
長々と説明させて頂きましたが、筆者が最も伝えたいのは下記の三点です。
- 自分の好みで選べば後悔も少ない
- グローブは使ってみなければ分からない
- 高ければ良いってものでもない
①と②については、
グローブを選ぶにあたり「100%後悔しない選択」はハッキリ言うとかなり難しいです。
しかし、自分の好みを重視できれば後悔は限りなく少なくなると考えます。
少し使い勝手が悪かったとしても納得がいきますし、
愛着が沸きやすいからです。
愛着が沸くことで、自分がグローブに合わせたりし、
プレーの質が上がることもあります。
また1個目で納得いくということも珍しく、
最初は納得いっていても、
使っていくうちに環境やプレースタイル等で納得いかなくなるということも珍しくありません。
そういった意味もあり、
「好みを重視させた方が良い」
と考えています。
③については、高いグローブが良い「製品」であることは間違いありませんが、
「自分にとって良いグローブかどうか」はそれとは別の問題です。
値段やネームバリュー、
他者の評価に引っ張られて判断を誤らないように注意してください。
以上、本記事ではこれからグローブを購入する初心者の方と、グローブ購入の経験があまり無い経験者の方に向けて、グローブ購入にあたってのポイントを説明させて頂きました。
この記事が後悔のより少ない選択に繋がれば幸いです。
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