アイキャッチ引用:全日本中学野球選手権大会
こんにちは、橘裕司です。
これまで、色んな記事でジャイアンツカップについて触れてきましたが、
と雑な説明しかしてこなかったことに気づきました。
今回は、ジャイアンツカップとはどのようなものなのかを、具体的に解説していきたいと思います。
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ジャイアンツカップとは?
ジャイアンツカップの正式名称は「全日本中学選手権大会ジャイアンツカップ」と言います。
全国で地区予選が開催され、その代表校がぶつかり合うこと、8月に開催されることから、「中学生版甲子園」と言われることもある大会になります。
会場は首都圏での開催が主となっており、準決勝と決勝は東京ドームで開催されています。
なお出場チーム数は32チームで、例年は5〜6日間の日程で開催されています。
2018年の高校球児でジャイアンツカップに出場したことのある選手は把握している限りですが以下の通りです。
ジャイアンツカップの歴史・出場資格
ジャイアンツカップは、1994年に読売ジャイアンツの60周年事業の一つとして、「ジャイアンツカップ全国少年野球大会」の名称で開始されました。
1994年に巨人軍創設60周年を記念してスタートさせた「全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」は、国内の主な中学硬式野球組織からチームを募り、毎年8月にジャイアンツ球場をメイン球場としたトーナメント大会として開催してきました。各組織でルールに独自性のものがあり、同一大会で試合に出場することはそれまでなく、本大会が国内唯一の交流大会として注目されてきました。これまでに多くの選手が、本大会を経てプロ野球界で活躍しています。
2007年からは、日本野球連盟公認の全日本中学野球選手権大会として、名実ともに日本一を争う大会として定着しています。
2016年度は選手権となって10回目の節目の大会となり、今大会から、北海道・東北・北信越・関東・東海・近畿・中国・四国・九州の9地域で予選を行い、それぞれの地域代表を決めて計32チームが出場することになりました。
引用:読売巨人軍公式サイト
当初は小学生部門・中学生部門の2部門で開催されましたが、2005年大会より中学生部門のみとなりました。
2007年からは日本野球連盟の公認を受けたことから、現在の名称に変更され、それまでの交流大会から、正式な全日本選手権に格上げとなりました。
2015年の第9回大会までは主要7リーグに割り当てられた枠内のチームが出場していましたが、2016の第10回大会からは地区予選が行われ、その結果で代表チームが決定しています。
なお各地域の枠(代表チーム数)は下記です。各地域ののチーム数に応じ、枠の数は決まっています。
- 北海道:1チーム
- 東北A(青森、岩手、宮城):1チーム
- 東北B(秋田、山形、福島):1チーム
- 関東A(埼玉):1チーム
- 関東B(埼玉2位、群馬):1チーム
- 関東C(千葉):1チーム
- 関東D(東京):3チーム
- 関東E(茨城、栃木):1チーム
- 関東F(神奈川):2チーム
- 北信越A(新潟、富山、石川、福井):1チーム
- 北信越B(長野、山梨):1チーム
- 東海A(愛知):1チーム
- 東海B(愛知2位、静岡):1チーム
- 東海C(三重、岐阜):1チーム
- 近畿A(滋賀、京都):1チーム
- 近畿B(大阪):1チーム
- 近畿C(兵庫):1チーム
- 近畿D(奈良、和歌山):1チーム
- 中国A(広島、山口):1チーム
- 中国B(岡山、鳥取、島根):1チーム
- 四国(徳島、香川、愛媛、高知):1チーム
- 九州A(福岡):1チーム
- 九州B(佐賀、長崎、熊本、大分):1チーム
- 九州C(鹿児島、宮崎):1チーム
- 九州D(沖縄):1チーム
ジャイアンツカップ歴代優勝チーム
2008年以降の成績を確認すると、枚方ボーイズ(旧・オール枚方ボーイズ)が3回優勝しており、佐倉リトルシニアと湘南ボーイズが2回優勝しています。
ただし、連覇しているチームは無く、翌年には同一地域(リーグ)の別のチームが出場していることもあり、突出したチームや安定した成績を残すチームは少ないように感じます。
これは、中学野球は野球留学も無いことや、身体の出来に差があることで、年代ごとのポテンシャルが安定しないことが一因だと考えます。
近年の成績の詳細は下記です。なお3位決定戦はないため、3位は2チームとなっています。
1位 | 2位 | 3位 | |
2017 | 佐倉リトルシニア(千葉県) | 小山ボーイズ(栃木県) | 浦和リトルシニア(埼玉県)、岐阜東ボーイズ(岐阜県) |
2016 | 湘南ボーイズ(神奈川県) | 福岡ボーイズ(福岡県) | 佐倉リトルシニア(千葉県)、和歌山御坊ボーイズ(和歌山県) |
2015 | 羽曳野ボーイズ(大阪府) | 小樽リトルシニア(北海道) | 宮崎リトルシニア(宮崎)、小山ボーイズ(栃木) |
2014 | 佐倉リトルシニア(千葉県) | 京都南山城ボーイズ(京都) | 横浜緑リトルシニア(神奈川)、神戸中央リトルシニア(兵庫) |
2013 | 枚方ボーイズ(大阪府) | 糸島ボーイズ(福岡県) | 東京神宮リトルシニア(東京都)、土浦霞ケ浦ボーイズ(茨城県) |
2012 | 湘南クラブボーイズ(神奈川県) | 東京神宮リトルシニア(東京都) | 愛知瀬戸ボーイズ(愛知県)、海老名リトルシニア(神奈川県) |
2011 | 飯塚ライジングスターボーイズ(福岡県) | ヤング神戸須磨クラブ(兵庫県) | 中本牧リトルシニア(神奈川県)、広島ジャガーズボーイズ(広島県) |
2010 | オール枚方ボーイズ(大阪府) | 湘南クラブボーイズ(神奈川県) | 橿原磯城リトシニア(奈良県)、鯖江ボーイズ(福井県) |
2009 | 世田谷西リトルシニア(東京都) | 和歌山リトルシニア(和歌山県) | 江戸川中央リトルシニア(東京都)、福井フェニックスボーイズ(福井県) |
2008 | オール枚方ボーイズ(大阪府) | 和歌山北ボーイズ(和歌山県) | 兵庫伊丹ヤング(兵庫県)、佐倉リトルシニア(千葉県) |
OBのプロ野球選手
OBのプロ野球選手について、本サイトでは以前に記事にしていますのでご確認ください。
2018年 第12回大会の開催概要・日程
2018年8月13日〜17日にとなっています。
今年は連覇の権利を持っているのは佐倉ボーイズです。今年はどのチームが頂点に立つのか、期待しつつ結果を待ちたいと思います。
なお記事作成時点では、予選が徐々に始まっていますが、代表が決まっている地域はありません。
2018年の開催日程の詳細は下記になります。
- 7/13日(月):1回戦
- 14日(火):2回戦
- 15日(水):準々決勝
- 16日(木):準決勝
- 17日(金):決勝
- 18日(土):予備日
ジャイアンツカップ2018出場チーム組み合わせ・トーナメント表&速報
2018年のジャイアンツカップ出場チームは以下の通りです。
2018年のジャイアンツカップ12回大会で優勝を果たしたのは大阪の大淀ボーイズでした。
引用:ジャイアンツカップ
最終的なベスト4は以下のチームです。
<表彰チーム>
優勝 :大淀ボーイズ(大阪)
準優勝:東練馬リトルシニア(東京)
3 位 :弘前聖愛リトルシニア(青森)、桐生ボーイズ(群馬)
昨年優勝した佐倉シニアは1回戦で大阪八尾ボーイズにタイブレークの末、敗退してしまいました。

優勝チームの大淀ボーイズのエースはなんと女性の島野愛友利選手!
女子選手ではライオンズジュニアの蔵方投手も話題になりましたが、
女子の野球が活発になってきているのかもしれませんね。
→ 蔵方菜央・埼玉西武ライオンズジュニア主将は小学生で最速116km!
これまた快挙ですね。
2018ジャイアンツカップ
決勝 @東京ドーム東練馬S 000 000 0=0
大 淀B 000 011 ×=2
(東)加藤-長堀
(大)京本・島野-岸野大淀ボーイズ、Gカップ優勝(中学
硬式野球日本一)おめでとう!! pic.twitter.com/RvCsm1ZyyW— 試合速報用アカウント (@sukoayou) 2018年8月17日
ジャイアンツカップ決勝戦‼️
見事勝利し日本一になりました!
1542チームの頂点に立つことができました!!!大淀のみんなありがとう😊
野球もみんなも大好きです👐応援してくれた人ありがとう!!! pic.twitter.com/vy03yfwlSG
— そう (@irisou_1226) 2018年8月17日
始球式は、先日のジャイアンツカップで初めての女子優勝投手に輝いた島野愛友利さん。
ナイスピッチングでした!✨ pic.twitter.com/kl2sCpSEFd
— ★拡がれ女子プロ野球★【10/7.8日本シリーズ女王決定戦@川口市営球場】 (@hrgr_jwbl) 2018年9月1日
ジャイアンツカップ決勝前、U15のコーチとしてパナマに行っている徳元監督の30番ユニホームを持って気合を入れる東練馬シニアナイン。
優勝🏆杯を取れなかったのは残念だけど、トクさんはきっと、ここ東京ドームまできたことを褒めてくれるはず。
ヒガネリナインお疲れ様でした😂 pic.twitter.com/U3bXamWVFF
— ふみふみ (@89fumi315) 2018年8月17日
まとめ
以上、「ジャイアンツカップは中学野球全国大会?硬式シニア・ボーイズ等の頂上決戦(2018速報有り)」でした。
今回調査して分かったことは、ジャイアンツカップのベスト4に限ってですが、安定して成績を残すチームは少ないことです。
これは「成績」の項で説明しましたが、選手のポテンシャルが安定しないことが原因だと思います。
ただし、そんな中で安定した成績を残すチームがあれば、そのチームは選手のポテンシャルに依存することなく、指導や環境が優れたチームであると言えると思います。
中学に進学し、硬式クラブチームの選択に迷った際は、そういった視点も含めて選択することで、より自分に合ったチームに入団できるかもしれません。
いずれにしても、チーム選択時には、ジャイアンツカップの結果も判断材料に後悔の無い選択をしてもらえればと思います。
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