恒例の甲子園出場注目選手特集です。
今回は安藤碧選手(明石商業)を取り上げます。
1年秋デビューから今ではスカウト注目スラッガー‼
明石商業・安藤 碧(3年・井吹台)#高校野球 #明石商
https://t.co/ZTgdYF9tZR— zebura nubaronn (@datonioidesu) 2019年8月1日
明石商5年連続決勝進出 安藤「大優勝旗を」/兵庫
#明石商 #兵庫大会 #安藤碧 https://t.co/hzASdFTuei— 日刊スポーツ大阪本社 (@ONikkansports) 2019年7月28日
今更だけど今日の安藤碧くんのホームランはほえた。ほんとに打ってほしいところでうってくれるなぁ~😭😭😭
明日は重宮くん、安藤くんの前にランナー溜められるかだな。でも来田くん、重宮くん、安藤くんらへんのマークはめちゃくちゃ厳しそうだなぁ🥺🥺🥺— つなもろーる (@tsunamon89k) 2019年7月28日
あらすじ
兵庫県大会5年連続決勝進出し、強豪校の仲間入りしたといえる『明石商業』。
令和初となる甲子園出場を掛け、臨んだ今大会。決勝戦は一昨年に苦杯をなめた神戸国際大付高校。
相手のサイドハンドに8回まで完璧に抑えられ0-1と劣勢。
ここで選抜大会ベスト4の底力を見せ、2-1と逆転した。
なおもチャンスで打席に回ってきたのが4番の安藤選手。
変化球に膝を柔らかく使いライトオーバーに打球を放ち、9回一挙4点を奪った。
チームの注目選手と言えば、入学当初から活躍を続ける2年生の来田選手や中森選手の二人が筆頭に挙げられるが、4番を打ち県大会ではチームトップの14打点を挙げる活躍を見せた安藤選手が今、熱い。
安藤碧選手の(明石商業)プロフィール
- 世代 2001年度生まれ
- 投打 左投左打
- ポジション 外野手
- 学年 3年
- 中学 湊クラブ 2014年,2015年,2016年
- 高校 明石商 2017年,2018年,2019年
- 全国大会(高校) 高校2年 2018年全国高校野球選手権大会(1回戦)
- 高校3年 2019年選抜高等学校野球大会(ベスト4)
181㎝77㎏の恵まれた体格だが、柔らかさを感じる打撃フォームで、ヘッドスピードが速い。
広角に打球を飛ばせる4番打者。
プロ選手の動画を参考に、自分に合ったフォームを探る研究熱心な一面もある。
練習で納得がいかなかったときは帰宅後に素振りをするなど、日々の積み重ねを大切にしている。 守備のこだわりもある。
昨秋の近畿大会決勝で、自分がライトからホームに良い返球をしていればサヨナラ負けを防げたと深く反省。
それ以降は「低くて正確な送球」を意識してノックを受け、体幹の強化にも努める。
学校の成績も良く、テストの合計点は学年約280人中20番以内に入る。
1月には情報処理検定の1級に合格。お笑いグループの『ロバート』がお気に入りで、疲れたときに見て笑っているという。好きな言葉は『冷静』。
安藤選手は、1年生秋からレギュラー入りしたが、昨年夏の甲子園ではレギュラーから外れ、ベンチで見守るという試合が続いた。
この悔しさの元、新チームからもう一度レギュラーに戻り、今では4番で主砲を任されている。
ただ、秋季大会ではホームランがなく、春の甲子園では大声援のもと、決勝戦で3点を追う大事な8回の場面で飛び出した2ランホームラン。
見事なアーチだった。夏の県大会準決勝の初回にチームを勢いづかせるホームランをライトスタンドに放り込んだ。この一打に、相手の高砂の吉川監督は、
「初回の3ランが痛かったですね。甘い球を見逃さないあたりはさすがです」
と貴重な一打だったとこを語っている。先に述べた決勝戦での一打もあり、大事な場面でしっかりとボールを捉える高い技術と、プレッシャーに強いメンタルで明石商業の絶対的な4番打者である。
安藤碧選手の(明石商業)中学時代
安藤選手が中学時代に所属していたのが『ヤング湊クラブ』。兵庫県の小野市にグランドがある。クラブの基本的な指導方針は、『高校野球に進むための基礎能力・体力の向上および人間的な成長を手助けする』ですが、第一の指導方針は『選手たちの夢を育み、野球が好きだという気持ちをいつまでも無くさせない』ことです。また、『全部員を平等に扱い、片寄りの無い指導をする」ことです。ヤング湊クラブは野球エリートの養成機関ではありません。あくまでも将来健全な社会人として成長するよう、その潜在能力を引き出すためのお手伝いをするクラブです。との記述がある。第一の指導方針の『野球が好きだという気持ち』を大事にしているからこそ、同クラブで投手として活躍していた中、明石商業入学時に狭間監督から外野手への転向を受け入れられたのだろう。
明石商業、狭間野球とは⁉
狭間監督は母校の明石南や高砂南でコーチをした後、明徳義塾高(高知)のコーチとして、名将・馬淵監督に師事。その後、明徳義塾中学監督となり、指揮官としての才能を開花させた。
中学軟式の全国制覇の連覇は史上初であり、計4回の日本一の実績がある高校野球の指導者というのも異色の存在だ。
狭間監督の野球スタイルはどういったものか、インタビューを見ていこう。
──中学野球の経験が高校野球に活かせる点はどこですか?
監督として6年間で5度、全国中学校軟式野球大会に出場して、4回の日本一を達成しました。基礎は間違いなく、同じです。『備え』、『間』、『タイミング』、『バランス』の4点は一緒です。この4つを理解して使えるようにして、応用を利かせていくのは一緒で、変わることはありません
──馬淵野球を、どのように理解されているのでしょうか。
5年間、馬淵監督と一緒にやらせて頂きました。目標とする人であり、私の理想の監督像です。馬淵監督は、言い方を変えることで答えに近づけてくることと、出来ないことは出来るまでやり続ける精神を、練習の中でこれでもかというぐらい継続させます。全寮制ですので、何かあれば、自らの部屋に呼び、一緒に話をして、コミュニケーションを図ることも徹底しています。甲子園に出場した監督を何人も見てきましたが、指導力の点ではやはり馬淵監督が一番長けていると思います
──監督としての信条はありますか?
7名のスタッフが休みなしで生徒のために頑張ってくれています。英語教員が1人、社会教員が2人、残りが外部コーチになります。音をあげて辞めていく人が多い中で、残ってくれたコーチたちがいるからこそ、明石商業の野球が出来ています。『思い続ける』と『人との出会い』がここまで大切にしてきたことです。思い続ければ、必ず道が拓けてきます。また、そこには人との出会いが必要となってきます。積み重ねることで、信用や信頼を勝ち取ることに繋がります。継続できることは才能、いかに続けることが出来るか。入部してきた1年生には、『3年生になってもベンチ入りできないこともある。それでも腐ることなく、すねたりせずにやり切れるか?』と、ひとりひとりに尋ねるようにしています。だから、3年生になってメンバーに入れなくても、『自分の出来ることを一生懸命やれ』ということで、応援からグランド整備まで手伝ってくれます。
実績だけでなく、選手ひとりひとりとしっかり寄り添っていくからこそ、強い集団・個々の成長に繋がっている。
将来像
「(優勝に)あと2勝届かなかった悔しさが残った」
センバツ後、打撃を見つめ直した。
「試合ごとに打席を見直して、何がダメだったかを考えています」
今夏の2本を含む8本塁打を春以降に打つなど、主砲として着実に成長してきた。確実性が増した4番打者。スカウトの評価も上がり、ドラフトの秘蔵っ子として甲子園での注目も集まっている。
参考資料
- https://mainichi.jp/koshien/articles/20190307/ddl/k28/050/301000c
- https://www.news-postseven.com/archives/20190327_1334121.html/2