県別注目高校野球部

愛知高校野球部で進学すべきはここだ!元愛知球児が地元を徹底解説

アイキャッチ引用:https://www.pref.aichi.jp/police/syokai/sho/kouhou/index.html

こんにちは、橘裕司です。

県別強豪校もいつのまにかシリーズ化し、ニカイソウも面白いメディアになってきました。

今回は愛知県球児による強豪校の特集です。

橘裕司
橘裕司
今回も張り切っていきましょう!

はじめに

高校野球には、選抜高等学校野球大会(以下選抜)に繋がる「秋季大会」、全国高等学校野球選手権大会(以下甲子園)の前哨戦となる「春季大会」、甲子園の予選となる「全国高等学校野球選手権大会(以下選手権大会)」の3つの公式戦があります。

愛知県は188校(2017年第99回選手権大会出場校数)が凌ぎを削る地域となっていますが、「私学四強(東邦高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、享栄高校)」と呼ばれる壁が存在していることは有名です。

なお選手権大会を除き、各大会には名古屋地区、東三河地区、西三河地区、知多地区、尾張地区に分かれた予選があります。以下に2013年からの愛知県の各大会の結果をまとめました。

春季大会選手県大会秋季大会
2018誉(東邦)??
2017至学館(東邦)中京大中京(栄徳)東邦(愛産大三河)
2016享栄(愛産大三河)東邦(愛工大名電)中京大中京(桜丘)
2015中部大第一(至学館)中京大中京(愛工大名電)東邦(享栄)
2014愛知啓成(中京大中京)東邦(栄徳)誉(愛工大名電)
2013春日丘(栄徳)愛工大名電(愛知黎明)東邦(豊川)

※1.表内の校名は略称になります
※2.()内は準優勝校です

春季大会は様々な高校が名を連ねていますが、選手権大会と秋季大会は出てくる名前が固定されているような印象を受けます。

これは冒頭でも説明しましたが、選手権大会は甲子園の予選、秋季大会は選抜に繋がりますが、春季大会は夏の前哨戦として性質を持っています。

このことから、調整として臨んだり、新戦力の発掘、戦力の秘匿等があり、結果が安定していないと推測します。各大会の結果より、特に近年成績が安定している3校をTOP3として紹介したいと思います。

なお、2018年度は甲子園が第100回記念大会となることから、増枠となる地域があることが話題となっていますが、愛知もその一つで、「西愛知」と「東愛知」の代表が甲子園へ出場します。なお区分けは下記のようになります。

  • 西愛知:名古屋市内、尾張地区
  • 東愛知:東三河地区、西三河地区、知多地区

先述した「私学四強」はいずれも名古屋市内であることから、西愛知の激戦は従来と変わらずと予想されますが、東愛知は古豪と新鋭の激戦が予想され、どの高校にもチャンスが有る状況です。

東邦高等学校(東邦高校)

概要・成績

愛知県名古屋市名東区にある私立の高校になります。私学四強に含まれることもあり、全国的にも有名な野球の強豪校です。なお野球だけでなく、複数の部活動で全国大会出場があります。

甲子園への出場回数は17回で歴代30位、選抜への出場回数は29回で歴代3位となっています。甲子園での優勝は有りませんが、準優勝が1回有り、通算の勝率は.528となっています。一方で選抜では、優勝4回を記録しており、これは歴代トップになります。

なお選抜での通算勝率は.671と高い数字を残しています。夏も好成績を残していることは間違い有りませんが、春の方が好成績を残していることが特徴になります。

特色

次項で説明しますが、東邦高校はその立地により練習時間に制約があります。そのため、練習にあたっては「少ない時間を効率良く活用する」ことを意識しているそうです。例えば、シート打撃の際に、打撃・守備だけでなく走塁も想定する等です。

また東邦高校は強打と走塁が持ち味ですが、打撃に関しては「動いている球を数多く打つ」ことを意識して練習に取り組んでいます。

これは、数多く打つことにより失敗を繰り返し失敗の中からヒントを見つけること、打てるコースを増やすこと、自信を付けることが目的です。

走塁に関しては、「行けたら行け」をチーム全体に浸透させ、相手の隙に集中することを練習から意識することで、相手のミスに乗じて次の塁を陥れる走塁に繋がっています。

練習環境

グラウンドは野球部専用があり、土のグラウンドで室内練習場も完備、バッティングマシンも複数台有り、練習環境としては申し分有りませんが、グラウンドが校舎からは離れておりバス移動が必要になります。

練習は、授業終了後の16時頃から開始されますが、最寄り駅までのバスが20時過ぎに出てしまうため、練習時間の制約があります。

現役プロ野球選手のOB

丸山 泰資(中日):東邦高校→中日ドラゴンズ(2016年ドラフト6位)

関根 大気(DeNA):東邦高校→横浜DeNAベイスターズ(2013年ドラフト5位)

藤嶋 健人(中日):東邦高校→中日ドラゴンズ(2016年ドラフト5位)

石田 健人マルク(中日):東邦高校→龍谷大学→中日ドラゴンズ(2017年 育成ドラフト2位)

中京大学付属中京高等学校(中京大中京)

成績

愛知県名古屋市昭和区にある私立の高校で、中京大学の付属校になります。野球以外では、サッカー・スケート・陸上部は全国でも強豪になります。またフィギュアスケートの有名な選手な数多く在籍していたことも有名です。

私学四強とされる硬式野球部はその成績もあり全国でも有名です。甲子園への出場回数は28回で歴代5位、選抜への出場回数は30回で歴代1位となっています。

なお甲子園での優勝は7回有り、これは歴代1位。試合数と勝利数も歴代1位となっており、通算勝率は.788と高い成績を残しています。

選抜についても、優勝4回を記録しており、これは歴代1位。試合数と勝利数も歴代1位となっており、通算勝率は.679と高い成績を残しています。

高校野球において、戦前から成績を残している名門であり、歴代で1位の記録を数多く記録しているとともに、唯一となる甲子園3連覇を等輝かしい成績を残しています。

特色

伝統的に堅実な守備が特徴になります。投手力を中心に堅守で相手の攻撃を凌ぎ、隙のない攻撃で効率よく得点し逃げ切る野球が中京大中京の野球になります。

練習では、後述する練習環境や練習時間も相まって、数や効率を重視しているようです。例えばノックもペースを早くしたり、複数箇所で行ったりしています。

これは、「見ているだけの時間」を減らし、なるべく多くの選手が練習に参加できるようにしている結果になります。

ベースランニングのタイムを計測することや、打撃練習で投手がストライクを投げた率を記録する事などで、能力の数値化による成長の確認をするとともに、素振りの数、投手が投げた球数を記録することで数の管理も行っています。

なお素振りをする際は数をこなしながらも、各コースの球を打つことを想定して素振りをする事で、効率を高める工夫がチーム全体でされています。

強豪校でありながら、恵まれているとはいえない練習環境で、基本的な事を突き詰めることで、強豪校で居続けることができているのだと思います。

練習環境

グラウンドは校舎に隣接していますが、全国的に有名な強豪校でありながら、専用のグラウンドは無く、練習場は軟式野球部と共有となっています。

また、強豪校では当たり前となっている室内練習場もありません。また平日の練習は、授業後の15時30分から始まり、遠方から通学している生徒もいることから、全体練習は19時過ぎに終わるため、練習時間は決して長くはありません。

現役プロ野球選手のOB

嶋 基宏(楽天):中京大中京→國學院大學→徳穂区楽天ゴールデンイーグルス(2006年ドラフト3位)

堂林 翔太(広島):中京大中京→広島東洋カープ(2009年ドラフト2位)

磯村 嘉孝(広島):中京大中京→広島東洋カープ(2010年ドラフト5位)

伊藤 隼太(阪神):中京大中京→慶応大学→阪神タイガース(2011年ドラフト1位)

伊藤 康祐(中日):中京大中京→中日ドラゴンズ(2017年ドラフト5位)

愛知工業大学名電高等学校(愛工大名電)

成績

愛知県名古屋市千種区にある私立学校で、愛知工業大学の付属校になります。元々名古屋電気大学(現愛知工業大学)の付属であったことから、校名が名古屋電気高等学校だったため、現在の校名になっています。野球以外では卓球やバレーボールが全国的に有名な部活動になります。

愛工大名電の硬式野球部も私学四強に名を連ねており全国的に有名です。甲子園への出場回数は11回、選抜への出場回数は9回を数えます。

なお甲子園での優勝はありませんが、選抜は優勝1回、準優勝1回を記録しています。なお本記事の趣旨とはズレますが、明治神宮大会では優勝1回、準優勝2回を記録しています。

愛工大名電というと、著名なOBが多いことも有名で、プロ野球選手だけでも、工藤公康(福岡ソフトバンクホークス監督)、イチロー(シアトル・マリナーズ)を含め、28人を輩出しています。

特色

愛工大名電では、選手自身が研究し、野球について考えることを重視しているそうです。倉野監督はとあるメディアで「僕が技術を教え込んだわけではない」とし、「自ら研究する姿勢が大事」とコメントしていました。選手の自主性に重きをおく姿勢が、プロで活躍する選手を有無秘訣なのかもしれません。

また、ベンチに入る条件として「守備力」を条件としています。これは「守りのミスが負けに繋がる」と考えているからであり、基本の動きを大事にすることでミスのない守備力を実現しています。

打撃では、逆方向へのバッティングを練習することで、様々なコース・球種への対応力を高めています。

一方で、試合ではバント多用の戦略を取ることが多いです。バントで得点圏にランナーをすすめ、少ないチャンスでのヒッティングで得点し、堅守で守りきる野球が持ち味です。

ユニフォームはスクールカラーの紫を取り入れていることも相まって、明治大学のユニフォームに似ています。(明治は紫紺ですが)

練習環境

春日井市に野球部専用のグラウンドがあり、土のグラウンドですが、甲子園とほぼ同じサイズとなっています。室内練習場と合宿所が併設されており、野球に打ち込める環境は揃っています。練習はほぼ毎日19時半までとなっています。

現役プロ野球選手のOB

堂上 直倫(中日):愛工大名電→中日ドラゴンズ(2006年ドラフト1位)

谷口 雄也(日本ハム):愛工大名電→北海道日本ハムファイターズ(2010年ドラフト5位)

十亀 剣(西武):愛工大名電→日本大学→JR東日本→埼玉西武ライオンズ(2011年ドラフト1位)

濱田 達郎(中日):愛工大名電→中日ドラゴンズ(2012年ドラフト2位)

東 克樹(DeNA):愛工大名電→立命館大学→横浜DeNAベイスターズ(2017年ドラフト1位)

まとめ

今回は「より成績が安定している高校」として3つの高校をご紹介しました。結果的に「私学四強」とされている高校から3校を紹介することになりましたが、残りの1校である享栄高校をはじめとし、至学館高校や栄徳高校など、強豪校は多くあります。

また、2018年は、愛知県から2校が代表となることからも注目の地区になります。本記事が、そんな愛知県の高校野球への興味を持つきっかけとなると幸いです。


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