高校球児の練習

野球部の走り込みメニュー&トレーニング・高校球児はなぜ走るのか?

こんにちは、橘裕司です。

先日、車である高校の側を通ったんですが、野球部員がグラウンドを一生懸命走っていました。

「へ〜いつの時代になっても野球部はよく走るよな」

と思ったものです。

思い出したんですが、高校時代クラスの女の子から、

「野球部って試合で止まってるくせになんであんなに走っているの?」

と聞かれることがよくありました。止まってるくせに、というのは少し語弊があるんですが(笑)

その時、私はあまりクリアに答えられてなかったんですよね。

ですが、今であれば答えられますので、その頃の同級生の女の子に向け、

「なぜ野球部はそんなに走るの?」

という疑問に回答していきたいと思います。

簡単な結論としては、野球部は「夏の大会の連戦を勝ち抜くため」に走りまくります。

実際に野球部はどれくらい走っているのだろうか?

以前に別記事「昔の高校野球部の理不尽・壮絶な環境(100m×100本&奴隷制度)」では智弁和歌山の「100m×100本ダッシュ」や高校野球の昔の練習を紹介し、如何に当時の練習が厳しいものだったかを書きました。

そしてなぜ100mを100本も走るのか?という疑問に対し、

「圧倒的な練習量を積み自信をつけるため、日本一練習したという自信は無敵」

という理由で解説をしてきましたが、今回は違う側面で説明します。(智辯和歌山の走り込みの意義は少し別の次元にあります)

私が所属していた高校野球部でも、「長距離ランニング」「インターバル」など陸上部のようにスタミナをつける練習は多く、それを「夏」にやるものだからグラウンド裏で吐く部員大量発生という地獄絵図でした。

私はうまく手を抜いてごまかしてましたが、真面目にやればやるほど精神的にもやられてしまったり、熱中症になる選手が多かったので「危険だなぁ」と思っていました。

2017年に私立美濃加茂高校の部員が100m×100本走った後に重度の熱中症で救急搬送され、集中治療室で一時治療を受けたという報道が出ていましたね。この際は100本走った後に指導者がプラスで30本のダッシュを命じ、後半は意識が朦朧(もうろう)としていたそうです。

水分補給をして、報告がなかったからプラスで30本100mをダッシュなんて言われたら、私だったら…

橘裕司
橘裕司
指導者をぶん殴っちゃうよね!

もっと具体的に内容としてはキャッチボール前のランニングで五キロ、その後アップしてインターバル的なもので五キロを走る。

キャッチボール前に倒れそうだ、炎天下だし。冬はこれが二倍になるし、練習終わりにまた五キロほどのダッシュなどが入る。

1年生が吐くのはわかる、しかし2年生、3年生も吐いていた景色にかなり引いてしまったのを覚えている。

尚、筆者も何度か吐いて野球なんて辞めてやると思うことも少なくなかった。

高校野球部員の走り込みを見て、他の部活の生徒からも「野球って試合でそんなに動かないのになんでそんな走ってんの?バカなの?」という心無い言葉を何度もかけられたことか。

実は理にかなっている野球部の走り込み?

しかし、この走り込み、熱中症になるほどというのはさすがにやりすぎですが、実に理にかなっていることが発覚しました。因みに私自身、サラリーマンになった年齢になっても、

橘裕司
橘裕司
未だになんであんなに走るのかよくわからねえ、アホなの?

と思っており、大人になっても理解してなかったくらいのポンコツでした。

しかし、昨今友人がなんと神奈川県の某高校野球部の監督になったので素朴な疑問として聞いてみました。

橘裕司
橘裕司
なんで野球部はあんな走らなあかんねや。
友達の監督
友達の監督
そんなん決まってるじゃん、連戦が続く野球の大会ではスタミナがないチームから負けていくからさ。

あぁ、確かにと。

地方の大会だけでも特に参加校が多い神奈川県に至ってはシードがあっても決勝まで「7試合」、その他にも愛知県は「6試合」、スケジュール的にも15日程度で試合をこなさなければならない。

なるほど確かに体力を使いそうだ。しかしそれでも毎日激しい走り込みをするほどなのか?

橘裕司
橘裕司
今の練習量はそれを差し引いてもやりすぎじゃない?
友達の監督
友達の監督
試合をこなすだけの体力ならそれでもいいかもね。
友達の監督
友達の監督
でも試合においての緊張感、プレッシャー、ストレスなどを加えれば普段の練習の何倍も疲れるものだよ。全校生徒が応援に来る試合なら尚更、接戦になったら1試合で今の練習の1週間分は疲れるよ。
友達の監督
友達の監督
(そんなのもわかんないの?)
橘裕司
橘裕司
今、なんか最後に言わなかった?

なるほど、精神面を私は考慮していなかったが確かに中学時代に全国大会に出場した時や高校時代の夏の大会でベスト16まで進んだ時も試合日程も詰まっていたため、ひどく疲れて、家に着いた瞬間眠りに落ち、12時間睡眠とかしていたのを思い出した。

最近ドカベン(大甲子園)を読んだが明訓の渚投手が250球投げてもそれは試合の50球にしかならないと罵られていたのも思い出した。

強豪校は地方大会を勝ち抜いた後に甲子園が待っている。

2012年夏の甲子園で当時大阪桐蔭だった藤浪投手(登板数5試合中4試合、完投4、完封2)の体力ってどうなっているんだろう、と改めて彼の凄さが分かった瞬間だった。

まぁそれでも熱中症起こすくらいっていのはどうかと思いますが。うまく調整してやってほしいですよね。

問題は走りこむ理由を部員に理解させていない指導者

しかし、問題なのはこれを理解せず嫌々走り込みをしている私を筆頭とした選手の多さだ。

私自身、目的が分からず走り込みをやらされてるもんだから練習に行くのが嫌で嫌でしょうがなかった。

指導者はこれを理解させる努力が足りないんじゃないだろうか。

ある名門校の監督は、変に考えさせて伸び盛りの年代にスランプに陥らせるより、とにかくやれ、走れ、振れという意見もある。

大阪桐蔭の西谷監督はこの方針ですよね、選手にあまり考えさせないという。「とにかくバットを振れ!思いっきり!」というやつです。

どっちが正しいのかはわかりませんが、少なくとも私としては理解して走り込みをした方が前向きに練習に取り組めたかな、と思う次第です。

高校時代から「一つ一つの練習の意味」を理解して練習することは長い野球人生、社会人になっても必ずプラスになります。

思考停止を避けると言いますか、メリットはたくさんあると思うんですよね。

人間は頭を使い改善を重ねて成長していきます。

私の勝手な思いですが、高校球児には、とことん頭を使って野球の練習には取組んで頂きたいものです。

以上。


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