こんにちは、寒い日が続きますね。
今日は突然ですが、高校野球部の男子マネージャーについて1つ語ってみたいと思います。
高校野球部の男子マネージャーといえばあなたはどのような印象をお持ちでしょうか?
世間の印象は基本的に少しネガティブなような気がします。
「どうせ苦しい練習に耐えられなかったんだろう」
「どうせ自分に野球の才能がないと思って諦めたんだろう」
実際に僕の周りの高校野球を見ている人はこのような印象持っていましたし、高校に入る前の僕もそう思ってました。
しかし野球部の男子マネージャーほど野球に熱い想いを持っている、一番悔しい思いをしているケースがほとんどです。
今回はそんなネガティブな印象を持たれている彼ら男子マネージャーについて色々と書いていきたいと思います。
Contents
野球部のマネージャーになる理由
基本的に名門野球部には男子マネージャーが毎年絶対います。
マネジャーになる理由は様々でしょうが、大抵は以下のようなパターンです。
- 怪我で3年の夏までに完治が難しい、若しくは一生激しいスポーツはできなくなった (80%)
- レギュラーになるのが難しく、サポート役に徹したい (15%)
- 野球部の練習についていけなくなった (5%)
上記のように実際はほとんどが怪我に泣かされてきたパターンが多いです。
高校野球の練習というのはかなりハードなので怪我が絶えないという印象はもちろんあるでしょう。
その中で大きな怪我をしてしまい、2年半という短い高校野球生活の中で、他と差がついてしまいレギュラーや、ベンチ入りすることがとても困難になってしまったり、野球自体続けられなくなったりする選手も多くいます。
中には野球自体を辞めてしまい、受験勉強に切り替えるという選手も少なくありません。
しかし怪我をしてもなお仲間との絆があり部活を続けたい、野球に携わっていたい、チームの皆で甲子園に行く夢を叶えたいなど熱い思いがある、などの理由からマネジャーとしての道を選ぶ選手もいるのです。
マネージャーの道を選ぶという事は精神的には最初は絶対に辛い
そもそも野球部のレギュラーになって甲子園に出ることを夢見て入部して生きているわけですからマネージャーになるという選択は本人にとってかなりつらいものです。
ボク自身高校野球の最後の最後で怪我をしましたが、時期的にこのような選択はなかったです。
しかし、もし自分にこの状況が降りかかってきたら、ということを考えると、プレイヤーでありたいという気持ちとサポートに徹するという現実のGAPに苦悩していたことは間違いないです。
実際このようにサポート役に徹することを覚悟することはかなり葛藤があります。
例えば、僕が所属していた高校野球部の男子マネージャーの話です。
今でも彼とは付き合いがあるんですが、彼と飲んでいて今でも話に出るのが当時の心境でした。
「チームが勝つのはもちろん嬉しい。でも自分もプレーヤーとして試合に勝って喜びを感じたかったというのが本音」
男子マネジャーという新たな道を腹を括って決めたとしても、やはり選手として戦えない悔しさというのは残り続け、その悔しい感情を押し殺しながら高校野球のグラウンドに立っているということなんですね。
僕も一時期ケガで練習に出れなかった時期がありましたが、このみんなと野球ができない辛さは、厳しい練習をこなすよりも本当に辛かったのでその気持ちはなんとなく理解できました。
野球部の男子マネジャーの仕事とは?
これはチームによって仕事の内容は変わると思うんですが、僕がいた高校の男子マネジャーの仕事は以下のようなものでした。
- 監督、コーチとの試合前打合わせ同席
- 選手の生活面管理 (結構リーダーシップ必要)
- 対戦相手偵察&分析&戦略立案
- 野球備品管理など
- 練習試合手配
- 練習の準備など手伝い
とまぁ、実はかなり部の運営に色濃く関わっているんですよね。
正直言うと、野球だけやってる選手達よりも数倍忙しそうでした。
高校でこの経験を積んでおけばそこらへんの大手日系企業であれば即戦力です(笑)
でも、これだけ忙しくても、男子マネジャーはきっちり仕事をこなし、チーム内の士気も選手と会話していくことで高めてくれていました。(たまたま優秀だった可能性は否めないですが)
「野球ができなくなっても、甲子園は目指せる」の好例だと思ってます。ここまでマネジャーとしての仕事に邁進できる原動力は「悔しい」「野球に強い思いがある」に他なりません。
ですので僕は色んな高校の野球部の男子マネジャーを見る度にその「裏の物語」を想像します。
最近のトレンドは男子マネジャー希望での入部?
最近は男子マネジャーとして入部希望する選手がいるみたいですね。ここまで男子マネジャーのストーリーを熱く話していたのに最近は少し思考が変わってきているようです。
例えば、甲子園常連校の山梨学院の場合でも男子がマネージャーとして入部希望することがあります。
これは監督としても女子マネージャとまた違ったサポートに期待できるので助かることがあるようです。
理由としては甲子園では選手としてはベンチ入りすることはできないけど、マネジャーとしてベンチに入れる可能性を追い求めているからです。
他の高校でも、例えば東海大甲府ではマネージャーの人数が多くて自分が甲子園でベンチに入れる可能性が限られてしまうこともあるとのこと。
他にも石川県の星稜高校では監督の方からマネジャーになることを促すこともあるそうですが、ただこれって選手目線に立ってみると監督から直々に「マネージャーをやってくれ」という言葉はとてもショックですね。
そもそもマネジャーの仕事は簡単にできることでもないので、野球の評価とは違った意味で良い評価をされてるということでもあるんですが、思春期の高校生にはきついです(笑)
彦根東に関しては選手の中から「主務」という形で仕事をしてもらっているようです。
彦根東の場合はポジティブな理由で、チームを支えていける高評価な人物が監督より指名されるようで、位置づけとしては第二のキャプテンということですね。
この内容は以下の本に書いてあったものを参考にしてます。
各名門校の監督の部活指導について細かく書いてあるのでおすすめです。
あの駅伝ランナー柏原竜二選手も現在はアメフトマネジャーとして活躍
あなたは覚えていますか?
東洋大学の山の神・駅伝ランナー・柏原竜二選手。
東洋大学で総合優勝3回の原動力になり、その後富士通陸上部でマラソンでオリンピックを目指していました。
しかし怪我が重なり、27歳で引退。
現在はその経験を生かし、富士通アメフト部のマネジャーで選手達に刺激を与えています。
裏方ではありますが、柏原選手のようなスーパースターで怪我を患い、選手を諦めた方がマネジャーにいたら選手も力が入りますよね。僕なら気合が間違いなく入ります。
スポーツは、裏方がいるからこそ表の選手達が輝きます。
僕はこれからも高校野球のマネジャーは応援していきますよ、という話でした。
以上、高校野球部の男子マネジャーのストーリーは、熱い…の話題でした!