高校野球への進路

野球留学はなぜ批判されるのか?禁止すべきではない3つの理由を徹底解説

こんにちは、橘裕司です。いかがお過ごしでしょう。

高校3年生は最後の夏の大会が終わると進路にとても悩みますよね。

「野球を続けるべきか?」

「大学はどこにしよう」

(凄い選手は)「プロ届けを出すべきか?」

など色々と悩みは尽きないものと思います。

これは中学3年生でも同じかと思います。

中学軟式野球部、硬式チーム(シニア、ボーイズなど)の選手は名門高校野球部のスカウトから声が掛かったり、自分のチームの監督から推薦して貰ったり、名門校のセレクションを受ける日々かと思います。

この辺は詳しく以下の記事で書いていますので興味のある方は読んでみてください。

私自身、県外の高校野球部から、

「特待生でどうだ」

「県内の強豪にスポーツ推薦でどうだ」

などの話が監督からされたのが夏の大会が終わった時期だったと記憶しています。

結局、行きたい高校の特待生枠、推薦は取れなかったのでセレクションを何校か受けていました。

最終的には県内の強豪校にセレクションで合格しスポーツ推薦入学という形で入学しましたが、少し事前の検討が足りなかったなと反省もしています。

それはなぜ、

「県外で野球留学をすること」

を選ばなかったのだろう、ということです。

野球留学には大きなメリットがたくさんあることを社会人になって気づいてしまったんです。

しかし、野球留学には様々な批判がありますよね。

「あそこの高校は県外から金で優秀な選手を獲得している」

「野球留学はスポーツマンシップに反する」

などなどですね。

しかし、このような批判が出るのは、野球留学のメリットをしっかり理解していないからですね。

確かに良い選手を集めることを目的に金を使っている高校もありますが、それは高校の事情であって、選手にとっても十分メリットはあるのです。

今回はその理由について書いていこうと思います。

野球留学:家族と離れ、県外の強豪高で寮生活しながら野球漬けの日々を送ること。

理由を端的に言ってしまうと、

「人として自立ができる」

「世の中を上手に渡っていく作法を身につけられる」

「野球がうまい選手の思考法、練習法が学びやすい」

「自分の知らない領域(地域)の特性を若くして学べる」

ですね。では詳細に参りましょう。

理由1.自立精神を築ける・社会の不条理を学べる

一つ目のメリットとして、「独り立ち」を経験することができることです。

親元を離れ寮で他の部員と生活を共にすることは勿論寂しいですし、他人と生活をする点に於いてはストレスを感じることも多いでしょう。

家事洗濯も自分でやらなければならないし食事や生活習慣も自分で整えることになります。

高校生には酷か?と思う親も多いそうです。

しかし、高校生である内に自立することには大きなメリットがあります。

社会に出ればいずれは自立が必要になるのでその環境に慣れることが早ければ早い程良く、

「どこででも生きていける」

と強いハートを持つことができます。

環境が変わってもどこでも生きていけるというのは長期に亘り役に立つ思考と言えます。

例えば会社に入っても全く今までと違う環境である地方に転勤などになって、生活に慣れずに鬱になってしまう社会人も多いです。

しかし、高校時代に適応能力を付けておけば後で困ることは絶対ありません。

高校生で行かせて、

親御さん
親御さん
息子がそこで鬱になったらどうするんですか?

と聞かれそうですが、なりそうになったら練習でも学校でも積極的にサボらせてください。

サボれば精神は回復しますし寧ろ社会の上手な渡り方がわかってきます。

1か月くらい家にかくまってればいいです。

チームは一時的に困ることもあるかもしれませんが所詮は小さなことです。

ヤバくなったらサボる。これが大事です。

私自身、野球部の夏の練習がきつすぎて野球辞めたいと思っていたピークの時期は、監督に、

橘裕司
橘裕司
風邪をひいたので休みます

と伝え、2週間くらいゲーセンで遊んでました。

もちろんその間に監督が家に鬼電してきていましたが、学校にも行かず、友達の家に寝泊まりしてましたから完全に逃亡者なわけです。

しかしだんだんと、

橘裕司
橘裕司
こんなことしてていいんだろうか
橘裕司
橘裕司
もっと野球がしたい

と結局監督に頭下げて戻りました。良いリフレッシュになったということですね。

その後も試合になれば出してもらえてたので、休んだ期間はあまり関係なさそうです。

「精神がやばくなったら逃げる」

これは野球留学でなくても徹底しましょう。

休んでいる期間に自分の本当の気持ちに気づけます。

話が逸れました。

野球留学は自立精神に加え、社会の不条理も学べます。

学ぶということは損害を被らない方法、処世術を学べるということです。

殆どの野球部には上下関係があります。野球留学は先輩と一緒の寮に住むのが基本なので、上下関係が練習中だけではなくプライベートにまで及びます。

これは強くなりますよ(笑)

僕は自分より野球がうまくない先輩になんで頭を下げなきゃいけないんだ、とずっと思っていました。

上下関係なんて「くそだ」と。

別記事でも書いています。

しかし社会に出るともっと激しい上下関係があります。

会社に入るなら出世するために「先輩に気に入られること」はマストです。

好き嫌いで人事が決まりますので、体育会系出身は先輩との距離感が分かっているのでこの辺はすごく上手です。

特に寮などで共同生活していた人は本当に気に入られます。

懐まで入っていけるコミュニュケーション能力があります。

そのような能力を身に付けるには高校の寮生活というのはかなり威力があります。

ここでも先輩に過剰にいじめられたりしたら即実家にでも帰って、後日電話で監督にチクリましょう。

いじめはいじめている人しか悪くないです。いじめをする人間は徹底的に潰してください。

将来的に気に入らない上司を同じ手口で潰せるようになります(←)

このように、社会の不条理を学びながらそこをうまく切り抜ける処世術を学ぶことができる点は寮生活の大きな魅力です。

理由2.野球レベルの高い選手の練習法・思考法を学びやすい

野球がうまくなるには圧倒的な練習量、努力が必要ですが、間違った努力をやってしまうと簡単に努力に裏切られてしまいます。

「努力は簡単に裏切る」

これはMLBで活躍するダルビッシュさんも言ってますよね。

私自身は高校は実家から片道30分で通っていましたが、練習が終わって家に帰って食事して素振り300本して寝るというルーティンでした。

僕の在籍していた高校野球部は寮生もいたのですが、彼等は練習が終わり寮で夕飯を取り、その後もう一度練習場(打撃練習場)に戻り、効果的な練習方法を一緒に考えながらバッティング練習をしていました。

時には共同風呂で練習方法や試合の反省を語り合っていたようです。

これ、すごく効果的なんですよね。

漫画「ダイヤのA」でも選手たちが寮で語り合ってるシーンはよくありますよね。

甲子園で準優勝した広陵の寮生活も参考までに。

志高い仲間と練習すると良い練習方法も取り入れられますし、モチベーションの向上にも繋がります。

結局、最後の夏の大会のレギュラーには寮生が大半を占めていました。

仕事もそうですが、

「できるやつから盗め」

というのはこういうところにあると思います。

当時は一番野球が上手いキャプテンが練習熱心で、効果的な練習方法を模索し実践していたのを覚えています。

同じ練習を寮生で実施していました。

「上手いやつがチームの力を底上げする」

これは無駄な努力をする人も減らしますし何よりも自信を持ってその上手い人のマネで練習量を増やす訳ですから上手くなるに決まっているんですね。

加えて寮ですから誰かに練習を手伝ってもらったり、手伝ったりすることもできるのでより効果のある練習ができますしそのプロセスを通して教える、教え合うということができるのでますます技術は向上するし練習への意識は高くなっていきます。

地元の友達もいない訳ですから遊び相手もおらず「野球漬け」にはうってつけの環境ということは明白ですね。

僕も寮生活をしていたら素振りだけではなく、ティーバッティングやノックなどができたでしょうし違う練習方法も考えていたでしょう。

理由3.自分の知らない外の世界を知ることができる

神奈川県の選手は神奈川の高校に行くべき、岐阜県の選手は岐阜の高校に行くべき、などよく年配者が言いますが、私にしてみたら、

橘裕司
橘裕司
いつの時代の話をしているんですか?石器時代ですか?

という感じです。

いきなり壮大な話をしてしまいますと、日本は小さな島国なれど、各地域に個性があり、大きな国であり、他の地域で生活することはとても大切なことだと僕は思っています。

野球留学では様々な地方から人材が集まります。

そしてお互いの主張を生まれ育った地域のスタイルでぶつけてきます。

これが、「自分の知らない世界を知る」ということに繋がります。

人は移動した距離に伴い知見も増えるといいますが、野球留学でまずは知らない土地に移動し、他地域から移動してきた選手たちと交流することは社会に出る上で、

「世間を知る」

「世の中にはこのような人がいる」

ということを知っているかどうかでは、仕事での社交性に繋がるほか、豊かな人格を築くことができると思います。

県内で野球しているだけでは学べないことも多々あるのが野球留学なんです。

これは僕が海外で外国人と寮生活をし、視野、知見を広めてきたことが根拠になります。

野球留学、どうでしょう?このボーダーレスの話はNews Picksにも八戸学院光星の金沢監督が仰っていますね。

ネガティブなタイトルですが決して野球留学についてネガティブなことは書いていません。

「逃げ道がない?まだ18歳以下でそんなことはありません」

金沢 青森のときから県外の子をたくさん集めてやってきましたから、もちろん僕は肯定派です。確かに理想論でいけば、地元の子たちを集めて地域発展のために育てていくことでしょう。だから僕は、「自分が正しい」とは言いません。
非を唱える人たちがいても、それはそれで受け入れればいい。子どもたちには、「君たちは親元を離れて、ここに来て厳しい寮生活をしている。それだけでも、大きな価値がある」と話しています。
現在のようなボーダレスの時代の中で、「地元だ、県外だ」という枠について言っている場合ではないと思います。ボーダレスな時代に必要とされるのは、ボーダレスな人格形成。多様なものに耐える力、と言いますかね。
僕は大阪の高校を卒業して仙台の東北福祉大学に進んだとき、そう感じました。
29歳のときに半年間キューバに野球留学した際にも、世界を見てそう強く感じたんです。
高校生の頃に野球留学をすることで、自己を確立していけるという信念を持ってやっています。心の芯がしっかりした人間さえつくれば、21世紀に見合うような人間育成もできるのかなと思いますね。

参考:【野球留学校の実態・前編】「野球留学=ほぼ逃げ道がない」

高校野球留学のデメリット・費用面の負担は大きくなる

費用の面はやはり大きくなるでしょう。

下宿先の寮費、半年に一度くらい実家に帰省する際の交通費、現地での食費が掛かります。

野球留学をする先の高校は基本私立高校になりますので、学費の負担も公立校より大きくなりますよね。

しかし、例えば特待生などで入学した場合には学費はタダで寮費と食費だけで済む場合もありますが、この辺は家計に相談しましょう。

野球留学の多い高校

ピンポイントに野球留学している部員が多い高校をピックアップしている面白い動画を見つけたので共有してみます。

熊本の秀学館、東京の東海大菅生、大垣日大、早稲田佐賀、日本航空石川、米子松蔭が非常に野球留学が多いそうですね。

アメリカに野球留学?海外へ中学卒業してすぐの結城投手が渡航

先日、16歳の結城海斗選手がMLBと契約したことが報道されました。こちらは「プロの球団」と契約していますので留学とは少し違いますが、現地では英語を学びながらメジャーリーグの風習に慣れる、そしてその中でアメリカの選手に揉まれながらマイナーからメジャーリーグを目指すものですね。

苦労はとても多そうですが、パイオニアとしてぜひ頑張ってもらいたいですね。

総括

最後に、野球留学をすることによって、長い間家族と離れることで家族の温かさ、ありがたみがよくわかります。

僕は社会人になってから家族と離れ一人暮らしをしていますが、日々の生活で非常に恵まれていたなぁと思います。

これが社会人になってからですから全然親孝行できていないなぁと、できるだけ親孝行はしようと思いながら生活をしています。

大学時代まで実家だったので僕にはこの意識が欠落していました。

これから寮に入るという高校生は、今の内に親孝行してあげてくださいね。

家族はいついなくなるかわからないんです。

本当は実家から高校に通うのが一番の親孝行なのかもしれませんが。

甲子園を目指す、またプロ野球を目指すのであれば野球留学をおススメします。

3年間、辛いこともあるかもしれませんがその時は積極的にサボってください。壊れる前に、休む。

それでは。

橘裕司
橘裕司
締め方おかしくね?


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