こんばんわ、橘裕司です。
突然ですが、今回は高校野球部が実施している、
「メディカルチェック」
についてのお話です。
高校に進学する際に、気をつけたいのは、
- 練習が存分にできる環境か
- 高め合える仲間はいるか
- 指導者は優秀か、実績があるか
などなど色々と挙がってきますが、私が球児が進学先を選ぶ時に一番に見てもらいたいのは実は、
「メディカルチェックの有無」
なんですよ。
メディカルチェックを導入しているなど、怪我に対する「意識」の高い高校であるかどうか。
名門高校であれば、専属のトレーナーがいたりしますよね?
でもまだまだ導入は遅れている状況です。
コストかかりますからね。そんなこと言っている場合じゃないんですが。
でも、怪我に関しては、注意し過ぎてもしてしまうものなのです。
怪我をすると、高校野球は2年半という限られた時間しかなく、半年のブランクなど発生すればそれだけで2年と更に高校野球でプレーする時間は短縮してしまいます。
もしあなたが進学を考えている野球部が怪我に対する「意識」が低いものであれば進学はやめた方が良いです。
選手の将来を真剣に考えてくれる高校を選ぶようにしましょう。
メディカルチェックの有無の重要性
先の記事でも一部書きましたが、今年6月に刊行された「甲子園監督」を読みました。
特に、目次の中の「故障」という項目で、各監督の選手の怪我に関する見解が複数述べられていました。
その中でも特に気になったのは、日大三高は入学した1年生に、まずは怪我しないために持病はないかの
「メディカルチェックをしている」
と小倉監督は語っていました。
因みにもう15年近く前になりますが私が入部した野球部は名門でしたが入部前にメディカルチェックなどはなく、怪我を患っていることを認識していなかった1年生が急激な運動量増加(基礎体力作り期間)によって入部して最初の3ヶ月は怪我人だらけになっていました。
この時期に背中を怪我してそのままプレーはできなくなり、選手としてではなく「マネージャー」として野球部を支えてくれた同級生もいました。
彼の無念は容易に想像できます。
私自身もこの基礎体力作りの期間に腰を痛め、結局最後の夏が終わるまで2年半悩み続けました。
大事ですよ、メディカルチェック。
メディカルチェックに加えて、
「チームドクター」(専属トレーナー)
が付いているのかどうかも入部を検討している野球部に問い合わせましょう。
基本的に名門はメディカルチェックもあるしチームドクターも現代では普通に専属で付いていますが、まだまだ公立高校ではそうはいかないようです。
上記では簡単に「メディカルチェック」と言っていますが、このチェックは選手が怪我を抱えていないかどうかを確認するだけではなく、選手の身体の特徴までお医者さんが確認してくれます。
例えば、
「この子は股関節が弱いから下半身に疲れが溜まりやすい」
「肘が少し曲がっているようなので専門の医者にしばらくは通わせましょう」
など、今後の方針まで指導してくれるのです。
たらればになってしまいますが、私が入部した高校にメディカルチェックがあったら事前に腰の怪我があったことも認識できていたと思うので、入部して最初の方の練習は別の筋力強化メニューに励んでいたものと思います。
メディカルチェックのある高校は限られている、でも頑張って探そう

話を戻しますが、もしあなたがこれから進学する高校の野球部にメディカルチェックとチームドクターがいない場合は進学先を再検討しても良いかもしれません。
推薦で高校を選ぶ選手はぜひ、今所属しているチームの監督さんにその希望を出してください。
その上で推薦先を決めていきましょう。
中学野球部出身で受験して進学、入部するという人は先輩に聞くか、知り合いがいないのであれば野球部部長に電話でもなんでもして聞きましょう。
ちゃんとそういった内容は答えてくれます。
どんどん臆せず聞きましょう。
どうしてもいきたい高校があって、でも環境が揃っていないのであれば自分で病院を探し、セカンドオピニオン(複数の病院でチェック)など少しお金は掛かりますが、自分の身体の状況を把握しておきましょう。
「自分で自分の身体は守る」
の意識が大切です。
高校野球に於ける怪我については大きなトピックである割りに、インターネット上でも書籍でも情報が少なすぎるため、名門校の選手しか十分に守られてないのではないか?と最近私は個人的に危機意識を持っています。
今後、怪我の対策などの情報は積極的に載せていきたいと思います。
一人でも、力一杯グラウンドでプレーできる選手が多くなりますように。
以上、怪我防止・進路決めの際にはメディカルチェック導入済み野球部を選ぼう..という話題でした!