こんにちは、橘裕司です。
年末の話なのですがは、久々に実家で年越しをし、親戚に色々と会ってきました。
その中で、今年小学校を卒業する少年野球児の親戚のおばちゃんと以下のような会話がありました。
といった具合で悩んでいる親御さんてかなりいるそうなんですね。
子供は硬式野球チームが近くにあれば意欲旺盛なので硬式に行きたい、と言うみたいです。
今回はこの
「中学に上がる時、野球をするなら硬式?硬式ならシニア?ボーイズ?それとも中学野球?」
をトピックに記事を書いていこうと思います。
ちなみに、最初に結論を書いておくと、私は「家庭環境が許すのであれば」硬式野球で経験を積むのが最良の選択だと考えています。
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中学野球部と硬式、発育真っ只中の中学生が選ぶべきは?

中学校時代の3年間って、甲子園を目指す選手にはとても大事な時期ですよね。
関わる指導者はもちろん、練習の環境は野球人生の一生を決めかねません。
私の野球キャリアから少しでも悩める野球少年、その親御さんに助言できればと。
ちなみに私のプロフィールは別記事に書いています。
小学校は軟式少年野球、中学校は硬式シニア、高校はセレクションで名門高校へ。
まず単刀直入に「硬式野球?軟式野球?」という質問に私はこのように答えました。
まず、地域によって環境の違いはもちろんありますが、私がこのように答えた理由は3つあります。
(1)基本的に硬式野球の方が良い指導者がいるので指導者に恵まれないリスクを抑えられる
硬式野球の指導者は、基本的に高校野球で活躍できる、またはプロ野球選手として活躍できる選手を「育て上げる」ことに熱心な方が多いです。
これは私の経験から言えることなのですが、どの硬式チームの監督には、その地域の高校野球部、強いチームになれば全国の高校野球部の指導者とのお付き合いがあります。
良い選手がいれば中学で育て上げて、甲子園、プロ野球で活躍する教え子の姿が見たいものなのです。
ですので、野球の技術面の勉強は中学野球部の顧問の先生(野球経験がなかったりする)に比べれば選手のことを一生懸命考えています。
加えて一つの利点として、自分の住んでいる地域に硬式野球チームが2つや3つあったりする地域(神奈川など)があり、指導者を選べる点もあります。
公立の中学に入学することになれば他の中学を選ぶにも私立中学を受験するなどしなければならないですもんね。学費の問題も出てきます。
(2)意識の高い野球環境で自分の力を試せる
中学生になる前の時点で、硬式野球を選ぼうと悩んでいる時点でかなり野球に対しての意識は高いですし、軟式野球をとりあえず選ぶ選手が多い中学野球部に比べれば、環境としては抜群です。
やはり実力というのは、意識の高い集団の中で競争をすることによってぐんぐん伸びていきます。
たとえレギュラーになれなくても、その経験は高校に入学すると1年生から通用する選手になってしまっているケースは多々あります。
私の元チームメートは、レギュラーではなかったですが名門校に進学し、3年時にはキャプテンになってました。
中学生の時期に実力が伸びなくても、意識高く練習をする癖ができているため、高校でも継続し、その中で実力が花開くという例はとても多いです。
要するに、「意識付け」の部分でも若いうちに意識の高い集団で時間を過ごすことは野球だけではなく人生で大きな糧になります。
私自身、今は大手企業で働いていますが、この中学時代に粘り強く、レギュラーを取ってやるんだと練習していた意識が社会人になっても生かされています。
(3)高校の進路選びの際に名門野球部に入部しやすい
この点は他の記事でも書きましたが、硬式野球チームの方が圧倒的に高校野球部とのコネクションは強いです。
高校野球部がまず中学野球の選手をスカウトするにあたり、始めに調査に向かうのが硬式野球チームの選手の試合です。
名門高校野球部のスカウトは日頃から硬式野球チームの監督とコミュニュケーションを取っています。
といった具合です。
もちろん、中学野球部の軟式の選手でもすごい選手は噂が立ち、試合でスカウトの目に止まることはありますが、硬式野球チームのコネクションに比べれば名門校にいける可能性は低いでしょう。
もちろん、中学野球部でも明徳義塾や修徳学園などの名門もあり、そのような中学も名門校のコネクションはあります。
但し、硬式野球チームに自分の子供を入れる際に気をつけて欲しいのが、費用(部費など)、親の負担の2つです。
部費はチーム事情により異なるかもしれませんが、5,000円〜10,000円/月は考えておいた方が良いかもしれません。
これは硬式野球チームの練習を見学する際に確認してくださいね。
もう一つの親の負担ですが、土日を中心に活動する硬式チームは練習に人手が足りず、親の積極的な手伝いが求められる場合が多いです。
せっかくの休みが子供の野球チームのお手伝いになることもしばしばあります。
親の中で派閥ができ、居づらい環境が出来上がる場合もあります。
意識の高い子供の親の集団ですから、必然的に親の中でも競争心が芽生えます。
僕の親も本音は頻繁に手伝いに行きたくない、人間関係が面倒だと漏らしていました。
少し遠い地域のチームであれば電車賃、車のガソリン代などもかかることは頭に入れておきましょう。
子供のためを考えると難しい問題ではありますが。
幼少期・中学から硬球を投げて怪我は大丈夫か?

私が硬式野球、軟式野球どちらを選ぶのかに当たり、まず親が抱いた心配が「怪我」をする可能性でした。
そりゃそうですよね。あんな重くて硬いボール、当たったらめちゃくちゃ痛いし、投げ込んだら中学生だと肩がぶっ壊れるんじゃないかって思いますよね。
硬球と軟球の違いをまずは理解しておきましょう。
【硬球】
重量141.7-148.8g、円周22.9-23.5cmと公認野球規則により定められている。プロ野球で使われる硬球は公式球(こうしききゅう)と呼ばれる。ボールの反発力のテストがコミッショナー事務局によって行われ、このテストで算出される時速270キロ(ボールとバットの標準的な相対速度)時における反発係数が0.4034-0.4234の基準を満たすボールが合格となり、ボールに公認マーク(連盟マーク、証明用ホログラム、コミッショナー署名の印刷)が付けられる。
【軟式球】
軟式野球で使用されるボールで軟球(なんきゅう)とも言う。公認野球規則書によれば素材はゴム製、直径・重量・反発の違いでA号・B号・C号・D号・H号の5種類に区別する。A号とH号が一般用、B号・C号・D号は少年用。A号・B号・C号・D号は芯の無い中空、H号は中を充填物で詰めたもの。反発は150cmの高さから大理石板に落として、跳ね返った高さを測定したもの。2006年、55年振りの大幅な変更があった。2017年以降、バウンド高さを抑えた仕様に変更される。
号 直径 重量 反発 A号 71.5-72.5mm 134.2-137.8g 80.0-105.0cm B号 69.5-70.5mm 133.2-136.8g 80.0-100.0cm C号 67.5-68.5mm 126.2-129.8g 65.0-85.0cm D号 64.0-65.0mm 105.0-110.0g 65.0-85.0cm H号 71.5-72.5mm 141.2-144.8g 50.0-70.0cm 出典:ボール (野球)
軟式球は中学野球部では現在M球が使われていますが、A号球と一緒です。
硬球と軟球の重さを比べると、141.7-148.8g(硬球)と134.2-137.8g(軟式A号)で7.5g-11gの差がありますね。
硬さはもう、硬球はフローリングの地面に落とすと「ゴン」と鈍い音がなり、軟式はゴムなので「ポンポン」跳ねるくらいの違いといえば充分でしょうか。
とてつもなくマイナーな動画でボールの硬さを比較していたものがありましたので貼っておきます。(笑)
本題は怪我でしたね。結論から言うと、そこまで心配する必要はありません。
中学1年生の頃は基本的にどこの硬式野球チームも徐々にボールに慣れる、硬球を扱える体作りをします。
体が充分にできたところで本格的な練習に移りますし、私の周りで硬球を使っているから怪我をした、という例はほとんどありませんでした。
硬球を普段から使うことによって体も筋力がついてきますのでそこはあまり心配する必要がないかと思います。
プロ野球選手でも硬式チーム出身者は多いですよね?つまり、そういうことです。
但し、体格差はありますので、少年野球ですでに肩を痛めた経験がある、もともと体で怪我をしやすい部分があるのであれば事前にチームの指導者とその点は相談しておくことが大切です。
シニア、ボーイズリーグとか、どの硬式野球チームを選ぶべき?

まず代表格として、シニア、ボーイズリーグがありますよね。
他にもポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ、ジャパンリーグと合計6種類あります。(たぶん)
ジャイアンツカップという各硬式野球リーグの垣根を超えた大会が毎年あるんですが、2008年-2017年でボーイズリーグの優勝が6回、シニアリーグが4回となっています。
参考:GIANTS YOMIURI GIANTS OFFICIAL WEBSITE
つまり、この2つのリーグのどちらかに所属していれば、チーム相手や対戦相手から将来のプロ野球選手が出る可能性の高い環境、且つ高校野球のスカウトも注目しているリーグと言えますので、2018年時点ではほぼ間違いない選択だと思います。
進路や環境などで多少差はできるかもしれませんが、自分の子供と生活の環境から検討してポニーがベストならそれでも良いでしょう。
ちなみに一例として、シニア、ボーイズ出身の有名選手は以下のような方々です。
(1)ボーイズリーグ出身有名プロ野球選手
その他の選手は以下サイトを参考にしてください。
(2)シニア出身プロ野球選手
その他の選手は以下サイトを参考にしてください。
参考:シニア出身プロ野球選手
最終的には「家庭環境」と「本人のやる気次第」だけど背伸びをする環境に身を置くのはとても良いことですよ

中学でどの環境で野球をやるかは結局は子供の意志と家族の生活環境に左右されます。
ただ、硬式野球チームを選択した僕としては、若いうちから意識の高い人が集まる環境に入れたのは人生でかなり有益な時間だったと思っています。
家族に迷惑は掛けましたが、終わってみれば頑張る子供の姿を見て自分も頑張れた、力をもらえたと言っていましたので、3年間辛い時期もあると思いますが、思い切って飛び込んでみては?と。
チームメートで途中で実力不足を痛感したり、家庭環境が変わりシニアを辞めてしまった人はいましたが、今でも硬式チームでの経験はかけがえのない時間だったと言っていました。
挑戦しているんだから、損することなんてないですよね。
但し、家庭環境が許さないのであれば、中学野球部でも周りに流されず、自分を律して取り組んでいくのも手段としては全然有りですし、むしろ私は応援します。
以上、シニア・ボーイズリーグ・中学軟式野球部、実力が伸びる進路はどれ?…の話題でした!
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