こんにちは、いかがお過ごしでしょう。
今回はスポーツをしてれば誰もが通る、「怪我・故障」について書いていきたいと思います。
例えば、あなたが野球やサッカーをしていて、怪我をした時はどのような行動を起こしますか?
監督やコーチに痛む箇所を相談して、勧められた病院に診察に行くでしょう。
また、「病院にいきなさい」とだけ伝えられ、どの病院にいけば良いのかわからないのでとりあえず家の近くの整形外科などで診察を受けるパターンが多いのではないでしょうか?
僕が高校時代に腰を怪我をした時は、まさにそのような状況で、家の近くの整形外科は全て診察してもらい、1週間安静にすれば大丈夫というものでした。
結果的に1ヶ月ほど経ち、全く良くならないので家族全員で良いスポーツ医を知らないか、と知り合いづてに聞き込みをし、ようやく良いお医者さんに出会えたというわけなんですよね。
ここまでで約2ヶ月が経ち、僕の短い高校野球人生が空白に終わったのです。
これは20年も前の話ですから、現代はかなり環境がまともになったと思います。
では、具体的にスポーツ少年のあなたが怪我をした時、どのようにして良いお医者さんを見つけるか?という説明をしていきたいと思います。
Contents
1.まずはインターネットでスポーツ専門のお医者さんを探そう

監督やコーチに良いお医者さんを紹介して貰えなかったら、自分で病院を探さなければなりません。
昔に比べれば今はかなり医学への意識が指導者間でも高くなっており、病院を紹介して貰えないことはほぼないと言えるでしょう。
かかりつけの病院が1チームに1つはあるものです。しかし、その病院があなたの怪我の治療にマッチしているかは別問題です。
なぜならお医者さんの専門にもかなりばらつきがあるからです。
この専門のばらつき、というのは過去にどのスポーツの患者を良く診てきて、どのような怪我を治療していたかに依存するのです。これは医学部で一律で勉強してきたものだからと言って、安易にお医者さんを信用してはいけません。
例えば、サッカー選手の膝を良く診てきたお医者さんが、初めてあなたの野球肩の診察を受けることになったということになっても、レントゲンなどで検査はしますが怪我の「勘どころ」はなかなかわからないものです。
最後までわからないということでもなく、具体的な怪我の名称などを特定するまでに時間はかなりかかるでしょう。
たまにひどいお医者さんは適当に安静してれば治るよ、と怪我の本質を見極めようとしない場合があるのでセカンドオピニオン(違うお医者さんにも診てもらうこと)などは積極的にしていきたいところです。
そう、前述したように昔は知り合い伝手でスポーツ専門のお医者さんを探していましたが、今は強い味方、インターネットがあります。
インターネットを使ってスポーツ、ひいては野球をやっているなら野球専門、サッカーをやっているのであればサッカー専門のお医者さんを見つけてしまいましょう。
2.日本体育協会にアクセスしてスポーツ医を探そう!

本当に良い時代になったな、と思います。インターネットで専門のお医者さんが簡単に検索できるなんて。
僕の時代はそんな方法なかったので2ちゃんねるで聞いてましたよ、ええ。
質問したら「興味ねぇよ」「野球辞めれば?」「甘えんな」とか返信が返ってくる訳で、まだ17歳の僕には相当応えましたね。
そんな話はどうでもいいとして、まずあなたが怪我をしたと思ったら日本体育協会のホームページにアクセスしましょう。
検索画面への道のりとしては、トップページ > スポーツ指導者 > スポーツドクター・スポーツデンティスト検索となります。
最初の「トップページ」から「スポーツ指導者」に飛ぶところは少しわかりにくいですが、以下の画像のピンク色で囲っている部分をクリックしましょう。画面真ん中辺りにあります。

次もわかりにくいですね〜、トップページだけ教えられた人は探すの少し時間掛かっちゃいますよねこれ。
ピンクで囲んでいるのでそこをクリックしてください。

そしてようやく着いた、検索画面だぜ!
自分の住んでいる都道府県を入れて、野球で怪我をした人は野球にチェックをつけましょう。

これで、野球専門のお医者さんが出てきます。

東京には92人の野球分野も診察できるスポーツ医がいるみたいですね。
アピールコメントを参考に、自分の怪我に関連しそうだな、というお医者さんに電話すると良いでしょう。
これでお医者さんを探す手間は大きく省けたはずです。
3.都心にどうしてもスポーツ医が集中してしまう問題

これは何に関してもそうなんですが、やはり都会にスポーツ医の数は集中してしまいますよね。
例えば独自に日本体育協会のデータを作成し地域ごとの「野球」のスポーツ医を可視化してみました。

日本体育協会に登録されている「野球」分野のスポーツ専門のお医者さんの数は現時点で1,058人。
上の表を見ていただくとわかると思うんですがやはり大多数が関東(292人)に集中、次に近畿(140人)、九州(140人)と来るんですよね。
競技人口と比例して、ということもありますが、四国(68人)や北信越(81人)でいろんな野球選手の怪我の種類がある中、対応しきれているのだろうか?と少し思います。
こればっかりはある程度の正確な野球人口との比較が必要なのでなんとも言えませんが、関東に住んでいる方がどのお医者さんに診てもらうかの選択肢は広いことは間違いないです。
ちなみに、ここでは1,058人という数字で語っていますが、日本体育協会以外にもスポーツ医の登録ができる協会が他にも2つ(あとで名前追記します)あり、そこでの人数は加味されていないのでもう少し人数は多いと思います。
スポーツドクターが約2万人いるとお医者さんに実際に聞いたので、野球に特化している人は上記の1,058人とあと500-1000人くらいいるかな?という感じです。
4.スポーツドクターを意外と目指す人は少ない?
先日、とあるスポーツ専門のお医者さんに話を聞いたんですが、医学部を出た後にスポーツ医を目指すという人はなかなかいないとのことでした。
当初僕はスポーツドクターって人気職業なんだろうな、と思っていました。
ほら、W杯のサッカーチームドクターとか響きも良いしやりがいもありそうじゃないですか。
スポーツ医になるというのはよっぽどのスポーツ好きか、元々競技者だったなどの過去がある人がなるイメージがありますよね。
こんなイメージです。
でも、よくよく考えればスポーツ医になるためにもまずは医学部を出なければいけないので勉強時間はかなり必要になってきます。
つまり、受験などで学生時代は忙しいため、スポーツに使う時間がどうしても制限されてしまいます。
つまりは、スポーツに熱い気持ちなんてなかなか持てない訳で、多数の人が他の分野のお医者さんになってしまうというのは納得できる部分です。
現状、スポーツ医は足りているのか?という話もしましたが、正直なところ忙しいパターンが多いのが実態なので必ずしも選手の人数に対してスポーツドクターが足りている状況ではなさそうでした。
この辺は本当に難しい。
もっとスポーツに興味をもち、スポーツ医を目指すという人が増える世の中になればいいのにな、と僕は思っています。
※数人のスポーツドクターにヒヤリングした結果を書いているので、実態とは少し違うという可能性もある点、ご理解ください。
以上、【スポーツ医】野球で怪我をした時のお医者さんの超速的探し方…の話題でした!